映画『セラフィーヌの庭』★心の庭にそよぐ風のような……

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/153254/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
こちらも参照ください。




実在の画家:セラフィーヌ・ルイの物語です。
……と言ってもどなた様?と思われるかもしれませんね^^; 私も、よく存じ上げませんでした^^;
劇中、恐るべき(!)シロウト画家と言われた、アンリ・ルソーの絵がチラッと出てきますが
素朴な、女流シロウト画家のようです。


家政婦として働きながらも、ずっと蔑まれてきたというセラフィーヌ。
無口で、アップの表情には、彼女がどんな人生を送ってきたかを、にじませるようです。
(画面も暗い…)
彼女は、40歳を過ぎた頃、天使のお告げで(!)、絵を描くようになります。


以下、内容に触れて雑感です。

▼▼▼

彼女が働いている家に、下宿していたドイツ人の画商が、たまたま彼女の絵を見つけ
高く評価してくれたことから、画家としての一面を見出したセラフィーヌ。
このまま、画家としてやっていけそうか、と思われたとき
第一次大戦が起こり、この地フランスにいた画商は、彼女の前から姿を消してしまい
進展は、一時、ストップします。

さて、そうやって、あらすじだけ話していても
この作品の独特の魅力は伝えられません(>_<)、
この女優が演じた、セラフィーヌという女性の、独特の個性があっての作品です。

蔑まれていると感じながら、生きてきた彼女にとって、
絵を描くことは、自分が自分であることを、目覚めさせてくれた、
命の解放のようなものだったのではないかと、思われます。

画材は、お金もかかることもあってか、手の届くところから“仕入れ”ました。
(例:レバーの血抜きした液体は、鮮やかで深い赤を描けそう…)
拝借?盗み?と思われる行為も、信心があれば、天使は許してくれるかも??
……彼女の行動は、目が離せない(>_<)という興味に、惹かれます^^;

戦争も終わり、画商と再会できた彼女は、良い時が巡ってきたようで
個展の開催まで、予定されます。
そのときには、セラフィーヌの表情も生き生きして、いい感じになるのですが
困ったことに、今度は、世界恐慌の不景気で、個展どころではなくなります……

そこからですね。
セラフィーヌの“新たな悲愴“の描写が、訴えかけてきました。

信心深い彼女は、個展に天使を招待したのだから、個展の延期はダメだと言い張ります。
不景気は、彼女には関係ない。売れないなら、画商の売り方が悪いという。
予算を無視した買い物のツケも画商に回し
逸脱した行動をとりはじめ、病院に収容されてしまいます。

↑それらをもって、彼女を“狂気の画家“と呼ぶのも、ありなのでしょうが
ピュアで素朴、一途な彼女の、フツウでない面が前に出たからといって
“狂気”とは、呼びたくありません……

絵は、今まで、闇でうずくまっていたような彼女の人生に
光を与えたようなもの。
けれど、不景気の風が、画家人生という順風満帆を奪ってしまった……orz

彼女は、医師に「自分の絵は闇に消えた」と言ったそうでした。
希望のあとの失望は大きい……orz
天使を招待したことが果たせなかった、と思うことは、罪悪感も引き起こしたかも……orz

そうこうするうちに、画商は、絵が何枚か売れたことを
入院中のセラフィーヌに知らせたい、と面会を求めます。
少しでもいい知らせで、喜ばせたいと思うのは人情です。

しかし、絵のことを話題にすることは、医師から止められます。
闇に消えた絵の話を引きずり出すのは、かえって、彼女を闇に引きずりこむことになりかねません…
画商も納得し、去っていきます。

そして、ラストシーンになるのですが………
これは、私の勝手な思い込みとなりますが、心寄せたいラストシーンです!!!

画商は、「ここがいい」と、医師に病室を指定します。
そこは1階で、ドアから外に出られます。
そして、その部屋に、1人、案内されたセラフィーヌは、ドアを開け、
椅子を携えながら、外に出ていきました。

単純な私は、始め、外に、画商が待っていて
それとなく、絵の話をして、元気づけるのかな~と思っていました。
けれど、いくら“素朴派“の話とはいえ、そんなに素朴ではありませんでした。

病院の庭、というより、そこは広い草原のよう☆
その解放感は、セラフィーヌの心の中を暗示していたのかもしれません。
やがて、大きな木の下で、椅子に腰かけて、終わりました。(チラシの風景です)

具体的に、画商に逢ったのかどうかは、わかりません。
でも、あの爽やかなで、穏やかなラストシーンは、きっと多分、
画商との面会で、心が癒される出来事があったのかもしれないな~との期待を、匂わせてくれます。

~~

そのエンディングが、ことさらに、嬉しく思うのは
ふと、女流彫刻家:カミーユ・クローデルを、思い出してしまったからです。

ロダンの弟子であり愛人のカミーユも、傷心のため、晩年は入院し、一生を終えたと聞きます。
入院中、カミーユの心が癒されることがあったか無かったかは、知る由もありませんが
救われていたらいいなあ、と思います.


▼▼▼


そんなわけで、この作品の良いところは、セラフィーヌにも鑑賞者にも、
ラストに、”解放的なそよ風”を、残してくれることかな~と思います。

『セラフィーヌの庭』という邦題も、庭という響きに癒されるようで、気が効いてますネ (^_-)-☆
原題は(Séraphine)だけですから ^^;

















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