映画『麦子さんと』★母への後悔が愛情に変わる涙

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/162300/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


感動作というので、楽しみに鑑賞しました☆


幼い頃に別れ、突然、同居することになった母親の出現に
戸惑う、麦子。
母とは思えず、他人行儀な麦子も、
一緒に住むうちに、心通いましたーーということなのかな~と思ったら
母は、あっけなく、亡くなってしまう……orz

↑実は、これは、ほんの前置き。
納骨のために訪れた、母の故郷で
麦子は、母とそっくりだと、口々に言われるーーー


切望する母への“愛と憎しみ”があざなう、不毛な麦子の心に
やがて、愛と涙の泉が沸いてくるような
とても、満たされた作品でした☆


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


母を、“アノ人“と呼ぶ麦子には
母親の記憶もないので、“懐かしさ”が無い。

恐らくあったのは、「お母さん」という存在への、理屈ではない“思慕”。

けれど
切望するのに無いことの虚しさから、心を守るかのように
いつしか、そのことに“無感情”になっていくことが、ありますよね。

だから、いきなりの再会は、うれしいというより、戸惑う。
心の奥底では、うれしいはずでも、表面の氷は、すぐには解けない。
逢ったら逢ったで、なぜ、もっと早く逢えなかったのか、と思うと
もどかしさにもなるし…….

(掘北さんは、そんな苛立ちでも嫌味がないので、麦子の心に、寄り添っていられます。)


母の遺骨の埋葬許可証が無い!というアクシデントで
故郷に滞在することになった、数日間が
麦子の、心の氷を解かす時間に、なっていきました。


麦子にそっくりだったという母は、地元では、アイドルなみ!
エ~!意外~!と思っても、悪い気はしませんよね。
自分も愛されるようで、嬉しい。愛されるのは、良い事です。
母にも、親近感がわきます。


さらに、居候させてもらった、霊園の受付の女性:ミチルとの関係が、絶妙☆
(麻生祐未さんの、わけアリな感じが、イイ☆

麦子は、この人がお母さんならいいなア~などと、始めは思いますが
それは、他人の関係だから、思えたことだったのかもしれません。

ミチルが、母と同じバツイチで、子供とも逢っていないことがわかると
麦子は、激高します。
「なぜ子供に逢いにいかないのか。大人の事情なんて関係ない!」
自分が、母親に対して、ずっとくすぶらせていた想いを
母と同じ境遇のミチルに、ブチまけたのは、とても良かった☆

その憤りは、
麦子の母親への愛情の吐き出し、だけでなく
ミチルとその子供には、自分たち母娘のような想いを
させたくないという、優しさだからーーーー


そうしてみると
愛と憎しみ、怒りと優しさは、紙一重ですよね。
事なかれで、そっとしておくのは、スルー(無視)。
何も思わないのは、無関心。
激しい感情は、その人を強く思えばこそ、生まれる。

だから、
母が亡くなっても、涙も出なかった麦子は
陰で泣いていた兄が、羨ましかったかもしれない。
母への思いを、しっかり持っていて。


母の代わりに、ミチルを責める麦子に、
「大人になれ!」と、タクシー運転手さんは、言いましたが……

こと、母のことで、子供は、大人になれない気がしています。
母の前では、永遠に子供。
大人になっても、母を前にすると、幼い自分に戻っているのを感じます。
甘えもあって、本当の自分、本心を打ち明けるし、受け止めてほしいから。
麦子は、ずっと、母に対して、そんなことが出来なかったから
ミチルに、“子供の気持ち“を、受け止めてほしかったんだと思います。


母の目覚まし時計を、投げ壊した麦子が
若い頃の、母のエピソードを、知ったとき。
母を突き飛ばした麦子が
自分の母親を突き飛ばしたバ〇息子に、ビンタしたとき。

↑そんなエピソードは、母への後悔を思わせる、切ないものでしたが


母を、“アノ人”でなく
「お母さん」と呼んだ、墓前の麦子には
母への後悔が、母への確かな愛情になっていたと思いました。
涙が、あふれました…………….

(私が、お母さんなら、「麦ちゃん、お母さんは大丈夫よ。麦ちゃんを大好きよ」
と言って、抱きしめたいところです……….)


よその母子が、麦子の横を、自転車二人乗りで通り過ぎるのが、またイイ☆
「麦ちゃん」と、母の声が、幼い自分を呼んだ気がする。
麦子は、今はもう、母と同じ自転車に、乗っているのだ………


▼▼▼

「麦子さんと」
このタイトルも、いいですね。
母と 自分と………
誰と決めないから、想いが広がります。

心の隅っこまで、グッと、つつかれた逸品でした☆














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