映画『ケイン号の叛乱』★ブラック上司をギャフンと言わせるだけでない後味

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/6316/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

主演:ハンフリー・ボガード


新しく、ケイン号に着任した新艦長クイーグが、ボギーです。
と言っても、話は、若い将校キースを、主体に進んでいきます。

コレは、最後の10分、しかも、ボギー不在のシーンで
ボギーの存在感が生かされるような終わり方、と言うか
今までの流れから予想つかない、モッテ行き方でした!!!!
ウ~~ム……

(実は、都合で、最後の10分を残して、しばらく観ていませんでした。
叛乱劇と法廷劇があって
あのまま終わるのかな~と油断していたのですが、
最後の10分で、この作品の“味“が、まったく変わりました!(>_<))


▼~▼内容にふれてしまいます。

▼▼▼

ケイン号の艦長となったボギーは、今までの艦長とは違って、
厳しくて細かいのです。
しかも、自分のミスを認めない……(―_―)!!
今で言う、ブラック上司でしょうか。


シャツの裾が、ズボンに入っていない!と切れまくり
ヘルメット着用していない者がいれば、連帯責任を強いる…
まあ、それは、風紀指導としても
理解しがたいのが、“イチゴ事件”でした。


艦長は、ほかの人より多く、イチゴを食べたのに
もっとお代わりしようとしたら、もうなかった……
まだあったはずなのに、誰が食べたんだ!
誰か、保管庫のスペアキーを隠しもって、盗み食いしただろう!
キーを捜せ!と、夜通し、キーを捜させることに……


それ、こんな夜中に、やることですか????
イチゴの恨みは怖ろしい?
艦長は、鬼なのか、変なのか……??


そんなパワハラ上司の“窮状“を、ほかの艦の上官に
報告(チクリ?)しに行った副官たちですが
その艦での、キビキビした行動を見て
これが本当の海軍の姿なのかな……と、思い直して
いったん、引っ込みます。


けれど、イチゴ事件のインパクトは大きく
艦長は、ノーマルでない――という意識が
艦長をサポートすべき部下の心に、疑惑となり
艦長との人間関係の溝を、大きく広げてしまったようなのです……


憂さ晴らしに、艦長をおちょくった替え歌を歌ったりして
気を紛らわす部下たちですが
ある日、荒らしに遭ってしまいます。


艦長命令で、舵をとるのですが
艦長の舵とりでは、船は沈んでしまいそうに……(>_<)
けれど、艦長命令は絶対だし、どうする……(T_T)


そこで、叛乱が起こります。
一応、軍規に従って、
副官が、艦長の権限を奪い、指揮をとり
船は、窮地を脱します。


その後、“叛乱“の経緯についての軍法会議が行われました。
(法廷のやりとりと同じ緊迫感!将校キースも、副官側です)


イチゴ事件のこともあり
艦長が、精神を病んでいるのかどうか――
ということが、焦点の1つになります。


しかし、証言台に立ったボギー艦長は、毅然と証言し
医師の診断でも異常なしとなり、副官らは、ピンチに(>_<)
けれど
法廷劇の面白さは、口八丁手八丁にある、と言っても過言ではないですよね。
(法曹関係の方、お許しを)


ああ言えばこう言って、揚げ足をとって、崩していく……
ボギー艦長は、副官の弁護士に、手玉にとられるように
足元をすくわれてしまい、
“叛乱“は、正当なものだったとの判決に、至りました。
副官らは、叛乱の正当性が認められて、メデタシメデタシ…???


……………しかし、それで終わりだったら
ボギーが、こんなブラックでマッドで、しかも、裁判で負ける艦長を
演じている意味が、無いですよね?^^;


ブラックな艦長が、部下の叛乱で、ケチョンケチョンでした――
じゃなかったんです。


そこで
裁判では艦長をやりこめた、副官の弁護士が、語り始めます。


この裁判では、艦長に問題があった、ということで決着したけれど
この艦長が、精神を病むほどの強いストレスや孤独を感じてきた
これまでの経緯・経験を、一切、無視して、断罪できるものなのかと
副官らに、問うのです。


副官や若い将校、それと、叛乱をそそのかした(のに途中裏切る)作家志望が
平和を享受していた時代にも
(年上の)艦長の世代が、戦っていたから、国の平和が守られていたのではないか、と
いうようなことを、言うのです。


(これは、海軍の物語なので、そのような例えになるのですが
冒頭で、これは人間の在り方の物語です――と言うような表記がありました)


物事の評価は、絶えず、“今“で判断されることが多いですよね……
今、使える人に価値がある――
それは、当然のことではありますが
過去にあったその人の価値については、忘れがちです……
(お払い箱、という言い方もあったりして……orz)


今は、評価できないほど、お粗末になってしまっても(汗)
過去の業績や経験まで、否定されるものではない。
今は、トンだブラック上司であっても
“叛乱“でなく、サポートするように従うほうが、より正しかったのではないかと
弁護士に、諭されるのです。(平和的解決でありますナ)


テキの弁護士から語られる
艦長への敬意に納得できるのは
配役が、ボギーだったからだと思われます。
“経験“を積んだ重み、その存在感が、退席後まで残っているんです。


▼▼▼


ブラック上司をギャフンと言わせた部下たち――
だけでも、面白みはありましたが
それで終わっちゃつまらない(*^_^*)


ハンフリー・ボガードにつられて鑑賞しましたが^^;
彼の存在感あってこその“問いかけ“が、印象的でした。
メッケモンでした(*^_^*)














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Re: 裁判シーンが面白いですね。

>  ラストは爽やかでしたね。事件後、若い少尉は別の艦に転属になり、そこで最初の上官で敵意を抱いた老艦長を見かけ、今度は人懐っこく駆け寄る場面。
>
ミカエルさん、こんにちは☆
この顛末は、ひとひねりあった感があって良かったです。
ボギーは、こういう役でも、存在感はなつので、観ごたえの後あじが良いです(*^_^*)


>  ボキーの悪役は様になっています。他作品でも民家を占拠する凶悪犯役をやっていましたし、悪役で俳優の醍醐味を感じたのでしょう。
>  本作の艦長役も熱心に売り込んで破格の安いギャラで捥ぎ取ったと聞いています。
>
>  現在、ハリウッドでは悪役を好演すると次から主役級の役が回ってきます。ボギーが前例になったのでしょうか?
>
>
>  ドミトリク監督は好きな監督です。本作を観たのは子供のころで、裁判シーンは印象に残っています。私はこの場面で事実関係掌握という作業が如何に訓練がいることかを学びました。
>  よく人は見たままが事実と思い込みがちです。自分の記憶と相手の記憶が異なると、短兵急に相手を嘘つきと批難する様をよく見かけますが、「事実」というものはそんな単純なものではない。
>
>  本作は後の「スタートレック」や「クリムゾンタイト」などにも影響を与えた金字塔です。



裁判シーンが面白いですね。

 ラストは爽やかでしたね。事件後、若い少尉は別の艦に転属になり、そこで最初の上官で敵意を抱いた老艦長を見かけ、今度は人懐っこく駆け寄る場面。


 ボキーの悪役は様になっています。他作品でも民家を占拠する凶悪犯役をやっていましたし、悪役で俳優の醍醐味を感じたのでしょう。
 本作の艦長役も熱心に売り込んで破格の安いギャラで捥ぎ取ったと聞いています。

 現在、ハリウッドでは悪役を好演すると次から主役級の役が回ってきます。ボギーが前例になったのでしょうか?


 ドミトリク監督は好きな監督です。本作を観たのは子供のころで、裁判シーンは印象に残っています。私はこの場面で事実関係掌握という作業が如何に訓練がいることかを学びました。
 よく人は見たままが事実と思い込みがちです。自分の記憶と相手の記憶が異なると、短兵急に相手を嘘つきと批難する様をよく見かけますが、「事実」というものはそんな単純なものではない。

 本作は後の「スタートレック」や「クリムゾンタイト」などにも影響を与えた金字塔です。
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