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映画『サード・パーソン』★再生の希望を実感する“第三者”の目

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164571/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


パリのホテル住まいの作家マイケルと愛人アンナの関係を主軸に
他に、2エピソード(ニューヨークとローマ)の物語が、からまってきます。

オムニバス?と思いきや、はたまた
各エピソードに、少しずつ、人物が関係する構成?と思いきや
そんな単純でもないのが、この作品のひねりどころ☆

この、リーアム・ニーソン演じる作家いわく
「“登場人物を通してしか実感できない男”の話を書いている」
しかも、彼は
日記の主語を“彼”とし、“三人称“(サード・パーソン)で綴る人。

この“第三者”と言う視点は、一歩引いて、見られますよね。
3つのエピソードに、何となく共通するものを見出だしながら
どこに着地するんだろう、と思うと
これが、なかなかいい感じになります。
願望のファンタジーと言いましょうか……


▼~▼ 内容にふれて(一部要反転)雑感です。

▼▼▼

エピソード
1.作家と愛人(パリ)
:作家は息子をプール事故で亡くしている。妻とは別居中。
愛人にも腐れ縁の元カレがいるらしい(実は 
 実父
ついたり離れたり、刺激的な関係が展開されマス…

2.ホテルの客室係の女と夫(ニューヨーク)
:女は、息子を死なせかけた疑いで、息子に逢えず、経済的にも困窮している。
裁判を有利にすべく、精神鑑定を受ける予定が、
その住所を書いたメモを失くしてしまう……

3.産業スパイをしているアメリカ男と、ロマの女(ローマ)
:男も、息子を事故(プール)で亡くしている。たまたま出逢ったロまの女が
娘を人質にとられていることを知り、身代金を用立ててあげようとするが
男が関わったことで、金額が吊り上り、
男は、女が仕組んだ茶番なのではと疑う……


共通するものは、子供に関係すること。
失った者は、その哀しみの重さを引きずりながら、
少しでも前に進もうとしています。
そして、失いそうな者は、なんとかして、どんなことをしてでも
子供を、引き寄せようとしています。


これは、息子を失った作家の再生への模索の物語と思われました。

2と3のエピソードは、作家には、無関係のこととして、始まっていきますが
子供のことが出てくると、段々に、集約していく感じです。


特に、エキサイティングだったのが、“メモ事件”です。(要反転)



2の客室係の女には、息子を取り戻す手続きのために、重要なメモ。
客室にあった最後の1枚のメモ用紙に書いた。
で、どさくさで、客室に置いていってしまう(>_<)
しかも、ニューヨークのホテルであるはずのその部屋が、いつのまにか
作家の部屋になっている!
しかも、その1枚のメモ用紙の裏に、作家が妻のケータイ番号をメモったのを
愛人がやっかんで、持ち出してしまう(>_<)
あとで、客室係の女が戻ってきても、もう、見つからないじゃん!(T_T)
彼女は、鑑定時間に間に合わず、息子に逢うことは難しいことに…orz
のみならず、あとで、
作家の愛人の部屋を掃除して、その、メモを見つけた客室係の怒りが爆発!
部屋をメチャクチャに!
これは、子供と自分の間を引き裂いた“障害物“に対する、作家の怒りの投影か…


そんな愛人の部屋を彩ったのが、白いバラ☆

一度は、作家の元を離れた愛人の帰りを待って
作家が、部屋いっぱいに、飾らせる。
この“白”には、作家の意味があるようで
彼は、白は“信頼”と“信念”の色だと言っています。

他人を通してしか実感できない――と言う作家の確実性は
いかほどかはわかりませんが(汗)
不確実(いいかげん?^^;)なものは、ときに、危い魅力を放つものでもあります。
(それが、リーアム・ニーソンの人間的魅力で
愛人が、イタズラっ気たっぷりの小悪魔モードにアプローチするのも、納得。^^;)

しかし、不確実であっても、不誠実でありたくない。
やはり、愛と思いやりは不可欠。
作家は、人の言葉もそのまま自分の作品に取り込むように
第三者の人生をも、言葉巧みに、自分の人生のように
あやつることができるものかもしれないけれど
それが、ウソ(フィクション?ファンタジー?)であっても、
そこに、愛と思いやりがあるならば
心地よく騙されるのも悪くない……と思えてきます。
(リーアムなればこそ、その信頼に説得力があります!)

終盤の気がかりは、
エピソード3の、人質になった娘が戻るのか?ということ。
これは、はっきり見せていないのです^^;
けれど、アメリカ男とロマの女が、楽しそうに車に乗って
チラッと、後部座席にも笑顔を向けるので、娘が戻ったのかな~と……

そうして、その車が、道から、ふっと消えてしまうので
あ、これは願望のファンタジーなのかな~と思うのです。

2の、客室係の女のその後を言い忘れました。
法的措置では不利になりましたが、息子に逢いたい母の想いに
垣根はありません。
実力行使で、逢いに行く!母に抱きつく息子!
息子だって母に逢いたいんですもん……
そして、母は、息子に“伝言“して、とりあえず、その場は去っていきますが
きっと、母の想いは、夫にも通じて、いい方向になるのではないか…と願いますよ


▼▼▼


↑ゴチャゴチャして、わかりにくくてすみません(>_<)

が、3つのエピソードが、集約してきたな~と思ったら
ファンタジー的な愛と希望で、パッと昇華としたようでした。

自分一人では、思いつめてしまうことでも
“私“ではなく、”彼”(彼ら)の視点とすることで
閉塞感から解放されるような感覚を得ることがあります。
この作品は、そのへんのところを、巧みについてきて
面白くも、心ニクイ作品でした☆











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