映画『マイ・ルーム』★“おじいちゃんの部屋”に集まった愛に満ちた光

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/113746/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


・父 マーヴィン  :20年位寝たきり
・姉ベッシ―(=ダイアン・K) :父の介護中、独身 白血病
・妹リー(=メリル・S) 美容師の資格取得中、実家とはご無沙汰、夫を追い出す
・リーの長男ハンク(レオナルド・D) 別れた父を慕い、母に反抗的、自宅に放火
・姉妹の叔母:腰が悪いが動ける、TVドラマ好き




原題は『Marvin’s room』 ←おじいちゃんの部屋


2トップの姉妹の配役も魅力ですが
レオナルド・ディカプリオのナイーブな青年像も、まぶしいです。
(レオの評価の高さから、鑑賞したいと思っていました)


介護・病気・親子、そして姉妹――
1つ1つ、重いテーマを含みますが、全体のトーンが暗くなく
今、光を感じながら、しっかりと生きている強さに、励まされます。

それぞれの個性と主張の強さが、それぞれの立場にある人の気持ちを
代弁してくれているようです。
そういうぶつかり合いが、現実には、きびしいかもしれないので
本音をぶつけながら、家族の絆の糸を、手繰り寄せるような姿に
大切さを感じます。

きっかけは、姉が白血病になったこと。
骨髄移植のドナーを捜すために、長年、ご無沙汰だった妹に連絡し
妹は、息子2人を連れて、実家に帰省します。
その前に、別れた父を慕う、妹の長男は、母への反発から、実家に放火
施設入所しますが、ドナー検査のために、外出許可を得ますが
ドナー検査を受ける気はないと言います……

姉の病気が治るかどうか――が気になるところですが
ゴールは、そこではないのが、ミソであります。


▼~▼ 内容にふれて(結末含む)雑感です。

▼▼▼

1.介護のこと

介護は、誰が、どう看るのか最善なのか――
それに答えはありません。
姉は、父を思うあまり、あるいは、ほかに方法がなかったから(?)
ひとりで、(独身で)、寝たきりの父を看てきました。

結婚して、遠方に住む妹との疎遠は
自分のことより、父の介護を優先してきた姉と
施設にお任せしたい妹との、考え方の差異でもあるよう。

姉は姉で、割り切れない想いがあって、父を、介護してきた。
自分の人生を進めてきた妹には、羨む気持ちが無いと言ってはウソになるかと…
でも、姉=ダイアン・キートンは、優しい雰囲気で
父への愛にあふれているし、妹とその子にも、優しい目を向ける。
それは、ドナーになってくれるかも…などという打算ではないと思えます。


2.妹であり母であるリー


シングルマザーのリーは、資格取得に燃えているし、
アグレッシブに生きている印象です。
というか、当たりが強い(>_<)
息子にも、ガミガミ・イライラした雰囲気になっているので
長男が、反発するのも、ムリはないか……

でも、言い訳しますと(汗)
それだけ、リーは、生きることに必死なんですよ。
仕事もして、家事・育児も、要領よくこなす――
しかも、それが、毎日毎日……

訳あって、夫を追い出すことになったリーは
男親の分まで、やっていかないといけない。
時間にも心にも、余裕が無い時には、待っていられなくて
ギスギスしてしまうんです……(ゴメンネ)


3、妹の長男ハンク


ディカプリオは、感じやすさが、ナイフのような危うさになった青年が
絶妙に、魅力的だと思います。
孤独が怒りに変わり、怒りは、硬いのにもろい哀しみになって
ポロポロと崩れていくような心情が、映し出されるようなんです。

そこにいない父への思慕と、そこにいる母への憎悪――

おそらく、本当に欲しいのは、母からの優しい愛情かな…
お母さん、キツイですもん…
現実がそうだと、非現実なところに、憧憬の目を向けて、代償しようとしますもんね…

けれど、母が父を追い出したのは
息子(自分)を危険にさらしたからだと、知る。
ファンタジーが崩れたとき、うまく、現実を受け入れられるかどうかが、ネックか…

母への想いも、重なるのか
優しくしてくれる伯母に、なつくハンク。
なのに、母へのあてつけか、ドナー検査は受けないという……

しかし、姉の生きるチャンスを奪うな!と諭す母。
ハンクが思う以上に、母は、身内(自分含む)を思っていることに気づいたかな…
そして、医師の勧めもあり、ドナー検査を受けるハンク。

ドナー検査を受けるということで、まず
家族が同じ方向を向いたような、まとまりを感じさせます。


4.おじいちゃんの部屋で(ネタバレです)

↓要反転

しかし、ドナー適合者はなく、姉への骨髄提供は無しに。
治癒の可能性が、低くなってしまうのは、残念なのですが……
“おじいちゃんの部屋”(原題)に、皆が、集まって
おじいちゃんの好きな、鏡の反射で、光を作りました。


この光が、この家族の光なのでしょう。
家族を愛する喜びの光――
支え合う愛情があれば、明日は悪い日ではない(きっと!)――

機嫌よさそうなおじいちゃんの表情は
この家族たちの(姉の病気含む)行く末が、悪くないことも、予感させます。



▼▼▼


介護も、結婚も、親子関係も、仕事も……etc.
人生には、期待どおりに行かないことが多いです……orz

多分、ほかの作品では、すごく暗い流れにもできそうな出来事です。
けれど、この作品は、重暗くならないのが、とてもイイです。

特に、姉妹の叔母さんが、いいポジションでした。
彼女は、腰が悪く、そのエピソードも壮絶なんですが(汗)
キャラがイイ☆
父の介護の手伝いをしているようで、TVドラマに観入っちゃって^^;
ドラマのことで、頭がいっぱいなところが
ナンチャッテムードを醸し出しているので、ところどころ、和むんです(*^_^*)

深刻な問題とは、真面目に向き合うとしても
ドンヨリすることはありません!
深刻な問題だからこそ、ナンチャッテムードも必要だと思っています。
(不謹慎ではなくですよ)

おじいちゃんの部屋に、皆が集まる――
シンプルな終わり方ですが
温かい気持ちになりましたよ。





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