映画『天井桟敷の人々』★人ごみに流される怒涛の幕切れwithパントマイム

132899_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/132899/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。



一言で言えば、美女をめぐる男たち(特にバチスト)の物語――

と言っても、単なる恋のから騒ぎでは、もちろん、無く
小手先の筋書きに、流されることなく
重厚と言っても、重ったるくない――
2部作の長丁場ですが、スゴイ作品でした!

“天井桟敷“とは
劇場の後方の、天井に近い(高い)、安い席のこと。
そこからは、劇場全体を俯瞰できます。
この壮大なドラマを、あたかも、
“天井桟敷”から、見下ろしているような熱気を感じつつ、ひいては
市井にうごめく人々の生き様そのものが
大きな劇場であるような気持ちに、なっていきました………….


第1部:犯罪大通り (犯罪関係ナシ)大道芸や劇場のある大通り
              美女ガランスとバチストが出逢い、別れる +α
第2部:白い男 白塗りパントマイム(←必見☆)のバチストの活躍とガランスとの再会


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.美女ガランス☆      ちょっと老けて見えるけど……^^;


美しさを見せ物にしてきた、ガランス☆
そんなガランスに惹かれる男たちの中で、恋に落ちたのが
パントマイム芸人のバチスト☆

けれど、バチストとは結ばれず、見初めた伯爵の女になる。

そもそも、バチストとは、“あの宿”で、お互いの想いを知ったのに
バチストがウブで、“敵前逃亡“してしまった……(―_―)!!
バチストは、アレだけアピールした挙句にですよ!
ウブというのも、罪なもんです……

もしも、再会できるなら、置き去りにされた女心は、まっとうできるものなのか……
中途半端でも、想い出は、想い出のままのほうがいいのか……



2.代書屋ラスネール ←クセモノ


ガランスの“知人”。
この男は、ドラマのわさびとも言うべき、ピりりとした奴です。
彼は、文才にたけた賢い男。

誰にも負けたことがないという、自信家である一方
自分の能力が生かせていない現状に、不満がありそうで
他者を侮蔑することで、その憂さ晴らしをしている感じです。

そして、頭の良さを誇示するように、名言(迷言?)を多用し
自らを、“哲学的“・”文学的“香りで、包み込むようなんですが
クサいんですよ……(ー_ー)!!」

「私には誰にも愛されない、究極の自由があり
誰からも愛されない、究極の孤独がある」
うーーむ…….                               言ってろって感じでしょうか……
孤高というより、寂しくないですか………>>

そして、本当はガランスを愛し、愛されたいのに
“自尊心”が許さなくて、自分からは、告白できないのです。
(自尊というより、自損か……)

そんな自尊心のある男が、気高く生きるのかと思えば
詐欺はするし、暗殺するし……
頭がいいなら、イイ生き方をしたらいいのに……と思ってしまう。
これも、人間の性(さが)か業(ごう)か……
まあ、気になる男です^^;


3.役者ルメートル 


冒頭、犯罪大通りで、ガランスに一目ぼれして、言い寄るところから
物語が始まっていくように
ルメートルは、狂言回し的で、
ラスネール、バチスタ、伯爵らと、関わりながら、進んでいきます。

しいて言うと、ルメートルが、念願の『オセロ』を演じるくだり。
オセロが、誤解から、最愛の妻を殺し、永遠の別れをすることになるという
シェークスピア悲劇が
劇中の恋人たちの運命を、暗示するようです。


4.バチスト☆    ←パントマイム必見!


ジャン・ルイ・バロー演じるバチストのパントマイムが、素晴らしい!!

始めは、ボーっとしているようなバチストが
ガランスに着せられたスリの濡れ衣を、パントマイムで説明して、晴らす――
その生き生きした表現力よ!!

そして、第2部『白い男』は、バチストの章。
舞台で見せる、可笑しさと哀しさ。
コメディタッチなのに、人殺しもあるマイム……
細い体なのに、大きな存在感!

いとしいガランスを前にしながら、自ら去ってしまったバチストも
自分を恋う娘と結婚し、息子を授かります。

しかし、運命とは、幸なのか不幸なのか……orz
ルメートルのおかげで、ガランスと再会できた、バチスト。
今度は逃げないゾと。
「恋なんて簡単だ」    そう、自分の想いに従えばいい……?

けれど、物事には、タイミングというのがある。
妻子のいるバチストが、今更、過去の恋に流されていいはずが……(>_<)


▼▼▼


かくして、怒涛のエンディングへ!

恋に落ちても、うまく進めなくて
それでも、それなりに、運命の-時間の-流れに乗って
人は、生きていくものなのかもしれない………

想いのままに、今更、流れに抗おうとしても
もう失うまいと、どんなに手を伸ばしたとしても
あのとき、手に入れなかった恋や幸せは
ただ、失うほかないのか……………

この、ものすごい群衆の中に、消えていく恋しい人は、すでに幻と化す…….
もみくちゃにされながら、人ごみに溺れていく、バチスト。
引き離されていく二人………もう届かない…………
ああ、この別離の凄まじさに、圧倒される!!!!


恋なんて簡単………かもしれないけれど
幸せになるのは、むずかしい??…orz

これも、人生の一幕。






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