映画『フォックスキャッチャー』★金持ち坊ちゃんの“支援”から“支配“の果て

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/166624/
あらすじ・配役はこちらを参照ください。


レスリングの金メダリストが、後援の富豪に殺された実話――
というのが辛くて躊躇しましたが、
スティーヴ・カレルの演技が好評なのと、チラシ中央の“上から目線“が気になって
鑑賞しました。


作品の印象は、スポーツの後援をしてくれた富豪が
純粋にイイ人(篤志家)というわけでなく
屈折した人間性の嫌らしさが、徐々に露わになり
ついに、ヒドイものを見た!(>_<)と言う印象です……
……ですが、そのあたりに、思うところある作品です。


▼~▼ 内容にふれて雑感です。


1.スポーツ選手の実情

まずは、レスリングの金メダリストの兄弟:マーク(弟)とデイヴ(兄)。
金メダリストであっても、その後、経済的に恵まれるとは限りません。

マークは、富豪ジョン・デュポン氏の信念に共感し(←そのときはそれなりにイイ人)
彼の援助を受けるべく、彼の自宅“フォックスキャッチャー“で
共同の選手生活を送ることにします。

持てる者が、金銭的援助をする――
そこまでは、ありがたいことではあったのです。


2.ジョンと母

始めはイイ人だと思っても、段々、その人となりがわかってくると
純粋にイイ人――というのは、少ない(いない?)のかもしれません……

実は、ジョンの母は、馬術をこよなく愛し、
ジョンの好むレスリングを嫌っていましたが
ジョンは、母にレスリングのことを、認めてもらいたかったようです。

その方法が、レスリング選手への“援助”と言う形で
“指導者”になることでした。(不純な動機を感じてしまう)


3.チームメイトか“支配者“か

この富豪ジョンは、子供の頃から、親友と呼べる人がいなかったようです。
(親友と思っていたのに、母から雇われた子だった…orz)

お金のある人は、お金が邪魔して、孤独になってしまうのかも……
けれど、逆に、お金でチームを作れば
とりあえず、“チームメイト”になれるわけですよ。

ジョンは、始めは、レスリング好きの仲間が欲しかったのかなと思う。
ソウルオリンピックを目標に一緒にがんばるのは、選手のためにもなり
感謝もされる。


けれど、富豪であるジョンには、“支配者グセ“がついていたと思うのです。
(ジョンの試合は勝って当然なので、部下が、ジョンにも秘密で八百長を仕組む)

コーチとして、指導者ヅラ(失礼!)……いえ
“支配者”として、振る舞うことになるのです。

冒頭、キツネ狩りと思われる、乗馬に乗った狩人と猟犬たちが映りますが
ジョンにとって、集めた選手は猟犬のよう……(選手たちに失礼!)
金メダルというキツネを捕りに行かせるのです………(まさにフォックスキャッチャー!)

だから、始めは、レスリングへの良き理解者のようなジョンも
支配者としての顔が強まると、暴君になっていったよう…(>_<)

選手たちに向かって、手を打って“指導“するジョン。
パンパンッと響く音が、独り芝居のようで、虚しく聞こえてくる………


4.兄と弟

さて、このジョンの“人となり”を炙り出していくのが、マーク&デイヴの兄弟。

マークことチャニング・テイタム☆←素朴なイケメン肉体派☆
彼を通して、試合の向こう側の様子が、よくわかりました。

兄デイヴから独立したいと思ったこともあったようですが
デイヴが、“フォックスキャッチャー“の事実上のコーチに来てくれて
強くサポートしてくれるシーンは、とても良かったのですが
そのとき、すでに、ジョンとの関係が危うかったのが、ハラハラ……


5.スティーヴ・カレル ←ジョン


殺人事件を起こしたジョンは、統合失調症の病名がついたらしいですが
作品では、富豪の“わがまま思い込み“のような印象でした。

個人的見解ですが…

殿さま気質の方は、自分の思ったように周りが動かないと、ご機嫌が悪くなり
何をしでかすかわからないので(滝汗)
“御乱心“しないように、なだめてないとダメなんです。(>_<)
しかも、自然に振る舞わないと。嫌々ムードを悟られないように…(―_―)!!

この、スティーヴ・カレルさんは、コメディ畑出身だそうですが
それが、良かったかもしれません。
始めは、穏やかでイイ人っぽいので、油断するんです。^^;

いくら、ご機嫌ナナメでも、一線は越えないだろう……と思わせつつ
段々、雰囲気とのギャップで、予測つかない感じになり
予測つかない人間というのは、始めからコワモテの人より怖いです……


▼▼▼


金メダリストはなぜ殺されたのか――と言うキャッチコピーでしたが
メダリストを含むスポーツ選手の実情が背景となった、悲劇でした。


スポンサー頼みだと、スポンサーのご機嫌をうかがうこともありますが(汗)
カネの力をちらつかせては、一般に、いい関係は築けませんよね……
(困った坊ちゃんだ……)


作品は、事件の悲劇を残しますが、悲劇とともに、あらためて
被害者メダリストの功績も残ることを願います。


東京オリンピックの開催が決まり、子供たちのスポーツ振興には良い傾向だ
と言われる方もいます。
そのときだけでなく、
安定したサポートが、必要なところにいくと良いのですが……(*^_^*)




関連:『Fame』★David Bowie




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