映画『愛さえあれば』★完熟レモンたちに問われる酸っぱくも“誠実な愛”

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/161702/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


監督:スサンネ・ビア
・イーダ (トリーヌ・ディルホム): 乳がん治療中の美容師
・フィリップ (ピアース・ブロスナン):イーダの娘ムコの父

(デンマーク語の)原題は『坊主頭の美容師』(Den skaldede fricØr)で
乳がん治療中の美容師:イーダを指します。
(相反するようですが、イーダのありのままの状況を、如実に表していますよ)

子供の結婚式に集まった、親たちの物語です。
結婚式という人生の転機は、本人だけでなく
そこで出逢った人たちにも、大きな転機になるようです。

そんな結婚式は、南イタリアはソレントの
ムコの父の別荘で、行われます。(レモン果樹園がある♪)

タイトル『愛さえあれば』(Love is all You Need)からすると、
ベタに甘アマな、軽いラブコメのようですが
スサンネ・ビア監督作品ですから
完熟(熟年?)レモンのほどよい酸っぱさで、愛を問われる期待度大です!


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.ありのままへの愛は?

がん治療で、髪は抜け、乳房も原型を失う….というイーダですが
「夫は、あるがままの自分を愛してくれている」と信じています。

私も、ソレに憧れます……
加齢や病気や事故で、どんな姿になったとしても
以前からの私を、内面で見てくれて
愛する気持ちを向けてくれることを実感できたら
どんなに、うれしいでしょう……………………

けれど、人の心は変わるし、目移りもする。
夫の心のスキ(隙間)を埋める、若い女性の肉体こそ
愛という美名がふさわしい?ことも、無きにしもあらず……orz

君はあるがままでいいんだよ――という言葉の信憑性は
案外、危い……orz と、私も、体験しているからわかる ^^;


2、夫への愛?について

夫の浮気現場を、自宅で目撃したイーダ!!

なのに、開き直る夫!
さらに、娘の結婚式にも、愛人をお持ち込み!

↑もう、絶対アウトだと思う……(―_―)!!
なのに、夫の長所を子供たちに説くイーダ……

それは、一見、
夫への愛?のようではあるけれど
未練か、取り繕いか、妻である自分の擁護だったのか……

たとえ、そんな気持ちであっても、それが夫婦愛???
と錯覚するのもアリなのか???

愛の実体を知るには、どうしたらよいのでしょうね……

もし、浮気現場を見つけなければ、イーダは
老後も、この夫の隣に座って、中庭を眺める生活を
幸せだ――と疑わなかったはずなのです。

年余(!)にわたった“浮気“の発覚は、
”愛”と信じていた感情の“再確認”を、イーダにさせたと思われます。


3.イーダの出逢い

娘の結婚式に出席するイーダが、ひとり、運転する車で
事故を起こし、その相手が、ムコの父だったという
コメディっぽい設定となります。
(ムコの父:フィリップは、男やもめ――というのも、出来スギ。)

そんなフィリップの別荘には、レモン果樹園があるのが、ステキ☆
「私、レモンが一番好き!」と、イーダでなくても、言いたくなりますよ。

ここで、フィリップが「レモンは果実(ベリー)か?」と聞くのですが
質問は、話題提供でもあり、その人の見解(内面)を、知るものでもあります。
ちょっと、慎重になりつつ答えるイーダ。

――答えは、違ってもいいんですね。
“距離”があっても、それを縮めようという気持ちがあれば、
それは愛かもしれない…
あるいは
“違い“を、そのまま、受け入れる気持ちがあれば、それも愛かもしれないから……

ともかく、レモンの樹は、さわやかな木漏れ日を、落としてくれるよう…


4.最後まで甘酸っぱい(ネタバレ御免・反転なし)


3ヶ月のスピード婚のカップルは、結局、破局。
式は中止されます。

しかし、“他人”になっても、フィリップは、イーダを追いかけて
ハッピーエンドか!と思いきや
イーダは、改心した夫を赦して、やり直すつもりだと言います。

エエッーー!と思ってしまう反面
スゴク好きな人なら、それもありかも….と、納得もできる――

愛さえあれば、ともに過ごせる?
そんな愛とは、なんなのでしょうね….

と思っていると、イーダは、(今でない)老後の時を、思ってみるのです。
将来も、この夫と、同じ中庭を眺めていられるのかと……

↑コレ、恐ろしいですよね……
当たり前に、明日は来ないのデス……
未来のあなたとはムリ…と思われたら、そこで、引導を渡されるのデス。
(ターミネーターみたいdeath(>_<))

かくして、イーダは、レモン果樹園のフィリップに、逢いに行く――


▼▼▼

出逢いがあり、別れがあり
隠し切れない嘘があり、あるがままがあり
開き直りがあって、本心がある――

もし、迷ったら
「愛さえあればOK。愛がなければムリ。」
と思うだけで、いいのかもしれない。


何せ、レモンイエローから始まって
レモンが、そこここ、効いている物語。


レモンの花言葉――誠実な愛――を信じてみましょう(^_-)-☆




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