映画『涙するまで、生きる』★絶望を希望に変えて喜怒哀楽の涙と生きる!

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/167434/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

カミュ原作:『追放と王国』の『客』より。
原作が、“永遠の誤解”(と絶望)を示しているならば、
映画は、なんとかして、救いの手を見せているようでした。


独立の波風が立ち始めた、フランス領アルジェリア。
荒野の学校で、ひとり、教師をしている“フランス人“:ダリュが
アルジェリア人の殺人犯を、タ
ンギーの町まで、護送しなければならなくなった――


ストーリーは、シンプルですが
シンプルな作品は、それぞれの感性の味付けで
味わい深いものと、成り得ます。


いや、一本道をまっすぐ行けば、タンギーに着くはずでしたが
“危険“が迫り、シンプルでもなくなった!
二人が、けわしい山道を進むことになるのは
人生と同じか(―_―)!!

▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼


1、荒野にぽつんと建つ学校


ダリュが、アルジェリアの子供たちを教える学校は
荒野の一軒家。
たまに、配給の人が来て、子供たちにも配る。


隣家も喧噪もない、そんな場所は、世間の事情に影響されることなく
日々、ただ日が昇り沈むだけのような、平穏な場所に思える。
(孤独はあっても、人との摩擦はない――とも)


それがあるとき、憲兵が、いとこ殺しの犯人(モハメド)を連れてきて
ダリュに、タンギーまで連れていけ!と一方的に命令して
彼を置いていった。


勝手に脱走してくれないかな~と思うダリュですが
咳をする彼を放っておけず、食事もやり、看病する。
関係ないと思っても、放っておけないのが人情で
ひとたび関われば、その人のことは、無下にできないのも人情☆


2、一本道をはずれて


翌朝、タンギーへ出発しようとしたら
動物の窃盗犯を追う者たちが、モハメドを犯人だと思い込んで
奪いに来た。
それは誤解だとダリュは説明するも、もめているうちに
大ごとになってしまう (>_<)


とりあえず、一本道を、タンギーへ向かう二人に
先ほどの彼らが、追手となってくるのがわかり
二人は、山道――と言っても岩ばかりの道なき道を進むことにする。


3.ゲリラやフランス兵


一軒家(の学校)にいたら、思いも寄らないことが、道々にはある。
ここアルジェリアの独立の風が、荒野には吹いていた。


ゲリラに捕まるも、知り合いがいてよかったと思ったり
フランス兵が来たら、捕虜のふりをさせられたり、あるいは
元将校のダリュは、フランス兵にも、顔が利いた――と言うこともあって
なんとか生き延びますが
投降したゲリラは、フランス兵に撃ち殺されてしまった。
いくつも並ぶ死体を見て、ダリュは憤慨した!


4、死について


作品では、それだけでなく、いくつも“死“に触れる。


モハメドのいとこ殺しについても、命綱の麦を盗んだから、殺したという。
そして血の代償を払わなかったから、死を覚悟しているという。
ダリュが逃亡を勧めても、そうすると弟が殺されるという。
裁判で、フランス人から死刑になれば、死の連鎖はなくなるはずだから
タンギーで死刑になりたいという。


道中、ダリュが、成行き上、殺してしまったアラブ人の遺体を
モハメドは、丁寧に埋葬して、供養してあげた。
“殺人犯“になってしまったけれど、モハメドの人柄がわかる。
そして
ダリュの妻が、亡くなっていたことを知ると
安らかであれ――と、祈りの言葉を、かけてくれた。


そんなモハメドとの道行は、死に向かうものであったけれど
ダリュは、みすみすそうですか――と、
モハメドを、もはや、死へと送れなくなっていた。
弟や親族や報復など、いろいろあるかもしれないけれど
むざむざ殺されちゃダメなんだよ!と。
その気持ちは、最大限の友好的の情。


(もしかしたら、それは、ダリュが、宗主国のフランス人でなく
スペイン移民の子供だったから、余計にそう思ったのかも……
というのが、あとでわかる)


5、分かれ道を選ぶ


いよいよタンギーへと言う前に、ダリュは
死ぬ前に“結婚してみたかった“(まだ女性を知らない)というモハメドのために
酒場に寄る。


下世話な言い方ならゴメンナサイなのですが――
モハメドは、ダリュに生きろ!と言われたこともですが
女性を知ったことが、彼を生きる道へと導いたと思うのです。


タンギーの町か遊牧民の村か――
分かれ道の手前で、ダリュは、モハメドと別れ
彼が、遊牧民の村へと向かうのを、見届けました。
これは、“追放”とは違う。
命の選択の自由――あるいは希望――と言いたいです。


そして、戻ったダリュにも、分かれ道はあった。
そこに留まって、“独りぼっち“でいるのではなく
彼は、学校を閉じることにする。
もしかしたら、それは、彼自身の“追放“か?


………いや、不穏だけれど、新しい時代の波に
自分の人生・命を投じて、喜怒哀楽の涙を感じながら
生きてみようという決意か………?

(解釈違っていたらすみません)
▼▼▼


原作の示す“誤解“というのは、いつでもあるものです……orz
真相を伝える前に絶交になれば、弁解説明もできません…(涙)
不条理な世の中なら、それも仕方なしか……(T_T)  

けれど、ここでは
気遣いや優しさで(ときにお節介も^^;)、人間の希望を見せてくれたのが
本当に嬉しい(*^_^*)


大好きなヴィゴは、いかにも聖人というのではなく
清濁併せ持つ、ふつうの人間の輝きを見せてくれる――
絶賛です☆




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