映画『ハンナ・アーレント』★ハンナの冷静な“熟考”に目が開かれる

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/161943/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


ユダヤ人の政治哲学者です。
第二次大戦中、強制収容所も経験したのち
アメリカに亡命しました。


・彼女のアレコレ→コチラ

彼女の思想や活動について、語るべきことは、多々あると思われますが
作品は、1963年にニューヨーカー誌に掲載された記事
~『エルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告』~
にまつわるエピソードから、彼女の人となりを描いています。


・アイヒマンのウィキ→コチラ

(ユダヤ人の強制収容所への移送に指揮的役割を担った。)


これには、とても、目が開かれました!!!!!!
ユダヤ人にとって、ナチスの関係者は、
誰をも憎しみの対象でしかないと思われるところですが
ユダヤ人であるハンナは、エルサレムでのアイヒマン裁判の傍聴に際して
とても冷静に、私情を制して、受け止めていました。
しかし、そのことで、彼女は、批判されてしまうのです………


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


人は、憎しみの対象が、そこにあるとき
理屈を曲げても、憎しみが収まる方向に、決着させようとするもののようです。


外国に亡命(逃亡?)していたアイヒマンを、引っつかまえて
イスラエルで裁判すること自体、ハンナは、疑問に思っていました。


しかし、ユダヤ人の多くは、捕えたアイヒマンを
血祭りにあげるがごとく、直接、彼に関係のない被害まで証言して
アイヒマンの罪の深さを、掘り下げます。


一方、ハンナが思うのは、
同胞たちは、盲目的に
あれもこれも、目の前のアイヒマンのせいにしたがるけれど
アイヒマンは、ナチス部品の一部に過ぎないものだということ――


そのことに対して、
同胞たちは、アイヒマンをかばうのか!と非難しますが
そうではないのです。
(加えて、ハンナは、収容所内のユダヤ人の中には、ナチスに従った者がいたのも事実だと
言ってしまうので、それも非難されてしまう (>_<))



歴史認識によらず、“事実“というのは、人の記憶の中にある以上
感情を伴って、存在するものです。
ですから、客観的に見ることが裁判の正しい姿であったとしても
感情の中に、正義があるならば、
感情を排した冷静な目というのは、正義とはみなされない……orz


それが、どんなにどんなに、正しいことであったとしても
人々が受け入れなければ、冷静に考察した自分は
冷徹な悪魔になってしまう……orz


ハンナは、アイヒマンについては
皆のように、恨みを晴らせるナチスの残党としての価値――とみなすのではなく
彼は、それほどの大きな責任(価値?)がある人ではなく
考えもなく、ただ、仕事を事務的にこなしていただけの人――と認識する。
(悪は悪人が作り出すのではなく、思考停止の凡人が作るーbyハンナ)


だからと言って、彼に、人としての罪がないとは言ってないのだけれど
感情的に、叩きのめすふうでもないので
ユダヤの同胞から責められ、友人とも、亀裂が入ってしまう……orz


~~


人には、それぞれの立場や感じ方があり、
双方とも、“大人の対応“ができるとは、限りません……
強い者の言い分が、まかり通ることもあるでしょうし
“被害者“の言い分だけが正しい、と
受け止められることも、あるかもしれない……

それ以上は、ここでは、差し控えたいところですが
現実には
“事実“を、都合よく作り変えたがる人もいるし
その“事実“が真実かどうかでなく、”心情”を体現するものだーと
のたまう者もいる…
“賠償“ということもからむと、”正しさ”が、ずれてしまうこともある……(―_―)!!

―――などなど思うと、
誰をかばうでもなく、責めすぎるでもなく
冷静に判断すべきだ!ということに徹したハンナには
脱帽の想いがするのです。

▼▼▼


“被害者”のユダヤ人であるハンナが、
“加害者”である、ナチスの残党を裁いた裁判を傍聴した記事は
物議を、醸しだしましたが
それは、新たな問題提議にもなった。(思考するということ)


大多数の心情に乗っかるのも、人の道かもしれないけれど
冷静さを欠いた、感情的な恨みの目は
人を、更なる“思考停止”へと陥れ、
やはり、人として、誤った結果を、下しかねないと思います。
(なんでも、コイツ一人のせいにしとけばいいんだよ、ではダメよと)


そしてそれが、いわゆる“赦し“とも違う――というのも
深いところ☆




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