映画『怒り』★矛先を向けても行き場を失う”怒り”

T0020065q.jpg


作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/166839/
あらすじ・配役はこちらを参照ください。


顔を変えて逃亡中の殺人犯が
親しい人かもしれない――

作品は“信じる”ことをテーマの1つにしたようですが
3人の男性の、誰が真犯人なんだろうという
ミステリーを感じつつ
素姓知れずの3人の男性を巡って
思い知らされたのは
“信じる”ことの軽さ・危うさ。

そして
そこに見えた“怒り”の爆発的な強さと
それでも手ごたえのない虚しさ――

自分の中にある偽善への腹立たしさも含め(汗)
吐き出さずにはいられません!


▼~▼ 以下、個人的雑感ですので。(ネタバレ御免)

▼▼▼

犯行現場の「怒り」の血文字が挑戦的です。
それは理由らしいが、言い訳にもならない。

その場所で、途方に暮れていた犯人に、
その家の奥さんが、親切に麦茶を出してくれた“同情”に
腹が立ったらしい……?
(“同情に腹が立つ“というのは
その後の少女襲撃事件の前フレかもしれないが)

腹立たしい善意の押し売りのこともあるけれど(汗)
麦茶に罪はないよー(―_―)!!
この時点で、犯人の人間性アウトにさせて頂きます。
のちの彼の行動言動は、信頼できません……

残り2人の男性は犯人と疑われる過程があります。
愛する人を信頼したい――
愛することは信ずること――
美しい思考過程のようですが、作品は
“美しいコト“にはしていなかったよう。

と言うのは、信頼は、実は
本人にとって都合の良いコトのようだから。
悪しき感情を持たなくて済む。

疑念というのは抱かれる対象もだが
抱くほうもブラックな想いに包まれます。
もちろん、信頼するとは、勇気も要ることだけれど……

だから、信頼を裏切られたときに
激しい怒りが生じてしまう。
信頼とは対象の実評価以上に
勝手に、自分の心のなかで生まれたものなのに……

逆に、同居男性の信頼に応えられなかった自分に対しても
怒りがこみ上げる。
悔しさと情けなさで、自分を罰したくなるような感情が
怒りとなって責め上げる…….

そんな信頼云々は、やがて
少女襲撃事件に集約される。(↓ネタバレ)

▽要反転▽
▽▽▽

少女が襲われたとき、男友達(少年)はただ見ていただけだった。
助けさえ呼べなかった。
居合わせたと言う、例の殺人犯さえ叫んだと言うのに…
(実は違うらしい)

(もし少年が迷子にならなければ、少女は彷徨うこともなく
被害に遭わずに済んだかもしれない)
少女を助けなくても、少年には、
傷ついた少女を気遣う(同情?)気持ちはある。
けれど
そんなものは、少女には何もならない!!!
「誰にもわからない!」
と慟哭する少女の痛みには、永遠に近づけない……

少女を”見殺し”にした少年の、もどかしさと情けなさは
信頼に値されない、自分への怒りとなるが
あまりに大きすぎて
持て余した怒りは、自分の中には納まりきれず
必然的に他者へと向かう。あの殺人犯へ。

彼は、少年を責めるように、言い訳がましく善人を気取るだけでなく
隠れ家に、少女を侮辱した文言を残していた。
それを、怒りまくり、必死に消す少年。

しかし、そんな文字をいくら消したところで
少女の状況が変えるわけでなく
ただただ膨れあがるばかりの腹立たしさが
ついに、怒りを沸騰させた!

少年は、殺人犯を殺した―――――


▽▽▽

……どこまでいっても、少女の何が変わる?
あとには、ただ空回りする”怒り”が
虚しく、私を越えていくばかりで
信頼という美しいはずのテーマすら
淡く、消えていきました…………orz

▼▼▼

観終わってみると
”怒り””信頼”―2つの重みのある言葉は
私の中で、行き場を失って
ひらひら浮遊していました……

そんな心を、否が応でも
揺さぶるのが、坂本龍一さんの音楽♪

人との関係が、暫時、ぐらつきそうです……




にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村




blogramで人気ブログを分析


関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア