映画『めぐりあう日』★愛はオフクロさんが求めたハグにこそ

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/169724/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

原題『Je vous souhaite d’etre follement aimée』
(あなたが狂おしいほどに愛されることを、私は願っている)
参考)アンドレ・ブルトン  狂気の愛

理学療法士のエリザが、実母アネットを捜し出す物語。
とはいえ、母子のご対面がクライマックスではありません。
そこに紡がれる“愛の姿“には、とても興味を惹かれます。


解釈違うかもしれませんが
話したくなってしまいます。^^;


▼~▼ ネタバレで雑感です。

▼▼▼


エリザが、母を捜しに来た街の小学校では
実は、母アネットが働いていて
エリザの息子が通います。


あるとき体を痛めたアネットは、エリザのいる施設へ
理学療法を受けに来ました。
(始め、二人は母子だとは知りません。)


母アネットは、今まで、実母と暮らしている
いわば“娘“の立場で、生きていました。


それが、実母を捜すエリザの出現で
母であることを、多分、認識させられ、さらに
小学校で、“孫“まで見るとは……


アネットは、孫である少年の瞳に、かつての彼氏を見つけた――
という感覚の細やかさも、縁をつないでいくのだ。


アネットが、始めは、エリザに名乗り出ようとしないのは
決して、愛が無いからではない――ことはわかる。


過去に置いてきたものは、そのままにしたほうが、
“無難“でもあるし……


そんな中
直接、アネットの肌にふれるエリザの施術がイイ☆


スキンシップ、愛撫、ハグ……
頑なに、実名を明かさなかったアネットの心も
エリザの温もりで、溶かされていくよう…….


そして、アネットの裸体もイイ☆
いわゆる“女の体“というのではなく
それは、オフクロさんの体なのでした。


そんな体が求めたのは、エリザのハグでした。


“施術“のメニューとして注文するのが、切ないのですが
抱きつ抱かれつ、したいしされたいーー
オフクロさんなら、誰に遠慮することなく
その手でその体で、わが娘をギュウウウ……としたい気持ちは
もう抑えられないと思った。


どんな言葉よりも、そのハグは
お互いの愛が、通い合ったものだと思います。
複雑な感情がこみあげてくるとしても
もどかしさも含め、すべて、愛し求めるがゆえ………


そして、ラストに流れる“詩“について。
それは、母から娘へ―ーの気持ちの代弁のようですが
私には、むしろ
彼氏から母へのように、思えました。(解釈違ってたらすみません)


別れた母子の運命の原因は、
事情で結ばれなかった両親にあるのだけれど
両親の間にも、不幸だけでなく
確かに愛があったと信じることで
母子孫の世代間が、大きな愛で繋がり、満たされる気がするのです。


途中、エリザは夫との愛情の薄れから
子供を中絶する悲劇が、あります、
エリザは、たとえ、夫や子供を愛していたとしても
それは、得るべき母の愛に代わるものでは、なかったのかもしれない。


だから、ラストに感じる大きな愛に、もっと早く包まれていたら……
との悔いが、残るのですが……………


▼▼▼


敢えて原題に立ち返れば
実感していなくても
自分は、愛に包まれているのかもしれない……


けれど、願うだけでは、愛は足りない。
狂おしいほどに愛されていると実感したい。


オフクロ:アネットがハグを求める姿こそ
寂しいわが身を見た想いがして
胸がギュウウウ……となるのです。




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