映画『溺れるナイフ』★ナイフの様な菅田さんと小松さんの瞳にヤラレル

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168798/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
・夏芽:小松菜奈 ~転入生
・航一郎(コウ):菅田将暉~神主の子
(中)高校生男女の物語―
〇〇君が好き♪と言う気持ちはあれど
あればあるほど、かすり傷がこすれるように痛むよう……
小松さんの眼差しの深い底に、引きずり込まれる…
そして
タイトルどおり、ナイフのような菅田さんのエッジ!
触れたら切り傷を残すような怖さの中に潜む
熱い熱い!情熱の炎!
ある年の火祭りに起こった事件とその後――
そして
それを“払拭“するような翌年の火祭りのシーン!
この映像の“乱舞“に翻弄されて、何を期待しただろう。
さらに
無難に沈んでいくようなエンディングから
息を吹き返すように、浮上していったラストシーン!
いずれも、この男女2人のインパクトあればこそ☆
刺されまくったし、沈みまくった!\(^o^)/
▼~▼ ネタバレして雑談です。(解釈違ってたらスミマセン)
▼▼▼
まずは、小松さんの眼差し☆
妖しいです。(*^_^*)
可愛いだけでなく、引き込むのです。
(役柄から言えば)災いをも、引き込む―――
トゲトゲした雰囲気のコウと知り合って
惹かれたのも、“そう“かもしれない。
相思相愛とはいえ、コウは、するりとどこかへ行ってしまいそうで、コワイ…
そして、夏芽がストーカーに襲われてしまった、火祭りの夜!
あーゆー男、本当にやめてほしいです!(―_―)!!
コウが駆け付けたとき、夏芽は、“未然“に防げて良かったと思った。
コウはコウなりに、体を張って立ち向かったのだけれど
男に打たれたコウは、男を倒すことはできず
夏芽に、責められることに……orz
(あとから来た応援に助けられるが)
“未然”で良かったと思ったのも、束の間。
思えば、それに限らず、“不慮の出来事”というのは
それまで、バランスのとれていた関係を、一気に傾けてしまうことがある……
コウと別れた夏芽は、ほかの男子と“友人“として付き合う。
ところで、コウは、東京から来た夏芽が
それまで、モデルをしていたように
再び、東京で、羽ばたいてくれることを願うシーンがあった。
コウは、神主の子で、この先もずっとこの地に留まるのだろう。
普段、奔放に振る舞っているようでも
コウには、制約が、すでにあった。
好きな女子が、羽ばたける可能性があって
羽ばたくその子が好きだーーとしたら、応援するだろう。
一方で、好きな人とは一緒に居たいと思うのは自然なことで
夏芽は、キャリアより、コウと一緒にいるほうを選ぼうとする。
けれど、“事件“もあり、距離の開いた二人。
コウが、夏芽を避けるように、足早に行こうとするシーンがもどかしい。
「コウちゃん、待って!」
好き合った者同士でも、こんなふうに、いつしか
ナニカで距離があくと、もう、同じ速度で歩くこともできないことがある…orz
それは、火祭りの事件だけでなく
将来を見据えての
早く別れたほうが、お互いのタメってやつ????
確かに
若い時の傷は、浅いかもしれないけれど……….
そして、翌年の火祭りの夜。
懲りもせずに、また、あのストーカー男が来やがった!!(>_<)
ああ、また襲われちゃう、夏芽!(T_T)
そのシーンが絶品☆
火祭りの炎燃えたぎるシーンと
男に立ち向うコウたちが、交互に
メチャクチャに入り乱れる!
もはや、それが、現実か夢なのかわからない!!
そこで起こったことが!!(>_<)
わかるのは、コウは、別れたとはいえ
そっけなくなったとはいえ、心底
夏芽を命がけで、人生を賭けて愛していたということ!
(男は自殺を図り、遺体をコウらが海に沈めたらしい)
その後、夏芽は女優として賞を受ける。
授賞式の記念上映作品が流れ
情熱の赤色が、画面に散りばめられたあと
そこには、バイクで二人乗りする夏芽とコウの姿が――
哀しみも、切なさもなく、そっけなくもない。
たわいなく、「海ー!」「空―!」と言葉を放つコウと夏芽。
嫌な過去も、不透明な未来も
よくないことは、ぜーんぶ、ナイフで切り刻んで、海に沈めちゃえ!
今は、この二人だけを見ていよう!
二人で、同じ速度で走ろう!二人で一緒に走ろう!
▼▼▼
好きな人が、いつまでも
今日と同じように、明日も恋い慕ってくれるかはわからない……
今日と同じように、明日もそばに居てくれることさえ……
けれど、作品に強烈に咲き乱れた
“赤いモチーフ“の数々が、
今ある情熱を、約束してくれるようなのです。
菅田さんと小松さん♪に吹く
ラストシーンの風を、感じてください!

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