映画『光をくれた人』★親たちの愛の光は幸と不幸の間に揺れて



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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/169574/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

・マイケル・ファスベンダー :トム  ~灯台守 
・アリシア・ヴィキャンデル : イザベル ~ トムの妻 兄二人戦死

戦争から生還し、灯台守になったトムは、
街の校長の娘イザベルと結婚し、幸せを実感します。
一方、夫婦は、2回流早産する不幸に見舞われる。
そんな折、ボートが漂着。
男性の遺体のそばには、元気に泣く女の赤ちゃんが…
二人は、自分の子として育てます。
が、夫には、ずっと後ろめたい気持ちが……(←キモです)

生みの母が見つかれば、育ての母との間で、
子供の取り合いになるのは必至です。
そこにあるのは、子供への深い想い・愛情です。
それが、どんな展開を見せてくれるのかに期待です!


▼~▼内容にふれて雑感です。(解釈違うときスミマセン)
▼▼▼   

1.イザベルの気持ち

子供を亡くした悲しみは、計りしれません。
そこに、漂着した赤ちゃんは、まさに
神が与えてくれた、と思ってしまうでしょう。

人命救助=子育ては、良いことだーと主張し
“事実”と“男性遺体”の隠蔽を、夫に加担させた妻。
実子として育てるのは、この子のためでもあると信じて…

本当は、ダメなのですが、母親は、子供のことになると
いい意味で、理性を失うものだと思います。
子育ては、理屈でなく、本能の面があり
理不尽なことがあっても、それらを、
乗り越えてしまうだけの力が、必要な作業でもあるから。
(母は強しorモンペもその一部か( 一一))

そして、すっかり母になりきった妻は
自分から、子どもを引き離す者は、
絶対に赦さない!とのスタンスになっていく。
それが、愛する夫であっても……
それが、“子供のため”なのだと信じこんで……

2.トムの気持ち

トムは、戦争で生還したとはいえ、
生きる屍のような感じで、灯台守に着任しました。
それが、妻と出会って、生きる喜びを見出しました。

しかし、わが子を失った悲しみを、
再び経験する不幸に見舞われます。
が、彼には、灯台守としての責任感と、あるいは
“死“の受容が、妻よりはあったかもしれない。

そして、子供をわが娘として育てますが
あるとき、実母が身近にいることを知り、惑う。
娘が2歳頃、せめて、無事であることをと、手紙を送ってしまう。
その時返せば、娘は、混乱しなかったかもしれない……

ずっと、事実を隠したままは、苦しい。
トムは、娘の素性がわかりそうなガラガラを、
実母に送ったことで、明るみになってしまった。
そのとき、娘は4歳。言葉も話す。
実母に返された娘は、混乱してしまう。


3.実母のこと  ←この描写も説得力をもたせます。

実母は、ドイツ人の夫との仲が許されない中、娘を産み
騒動から、ボートで避難した夫と娘を、失うことになった。

大切な人の死の辛さを経験しているのは
灯台守の夫婦だけではないのだーと実感する。

トムの後ろめたさ(良心)から、娘が戻ってきたけれど
幼い子供は、混乱し、行方不明になってしまう!

そのとき、実母が願うことは、娘の無事だけ。
娘が無事ならば、娘を手放すことさえ、神に託す。
気の毒になりますが、このとき、実母は
ドイツ人の夫が、「ただ1度赦すだけで心は平安になれる」
と言ったことを、思い出していました。

ただ娘の幸せを願うだけ――それこそが、親だから……

~中略~

真実がバレるように、コトを運んだ夫を恨んだ妻は
夫に、ドイツ人殺しの罪まで着せてしまう(!)のは
トンデモない展開でしたが、
結局には、真実が清算され、夫婦はともに罰を受けることに。

そのとき、実母が、罪の軽減を希望するのが、良い☆
娘を“さらった”ことを、怒るのではなく
育ててくれたことへの感謝、
返してくれたことへの感謝がある……

ただ1度赦せば、そこには、子供の幸せを願うばかりの
善き人たちが、いるはずだ―――

4.成人した娘のこと

私が涙ぐんでしまったのは、娘の成人した姿まで見せてくれたこと。

実母のもとで暮らし、育て夫婦とは、ずっと逢わないでいたけれど
自分の子供を、トムに見せに来たのだ。
逢える日を願いながら
すでに他界したイザベラが、娘に手紙を残していたのも切ない。

娘は、自分が親になったときに
一時、子供を失った実母の気持ちも
育ての子と別れた、夫婦の気持ちも
痛いほど、わかったことだと思う……

不幸な事故があり、幸運にも命を救われ
不幸にも、育ての親と引き離された混乱もありながら
幸い、子宝に恵まれ、
幸い、育ての父に、“孫“を見せられた娘……

劇中、海は、ときに穏やかに、ときに激しく、波を寄せた。
あたかも、幸と不幸の波の間に
人は、赦しを与え、与えられながら
光を見出していくのか――と感じた……

▼▼▼   

実母と育ての親による、娘の“取り合い“もですが
子を想う、親の“愛の光”だけではない
見ごたえのある作品でした☆

私の涙も、光りました☆



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光をくれた人

光を必要とする人たち 公式サイト http://hikariwokuretahito.com 原作: 海を照らす光 (M・L・ステッドマン/ハヤカワepi文庫)監督: デレク・シアンフランス  「ブル

光をくれた人

1918年、オーストラリア。 第一次世界大戦に出征したトム・シェアボーンは、心に深い傷を負った。 帰国後、絶海の孤島ヤヌス島の灯台守となったトムは、イザベルという女性と出会い結婚。 孤島での新婚生活は幸せだったが、イザベルは流産を繰り返してしまう。 そんな時、島に赤ん坊と死んだ男を乗せたボートが流れ着いた。 二人は赤ん坊を実の娘ルーシーとして育てるが、2年後、本当の母親がいることがわかる…。...

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Re: No title

marrさん、こんにちは☆

男女関係なく、ふみこめますよ!
文字には尽くせない思いを、堪能してくださいませ!(^_-)-☆


> 葛藤ですね。
> 男には判らない部分もあるのかな♪

No title

葛藤ですね。
男には判らない部分もあるのかな♪
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Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

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