映画『スリー・ビルボード』★強き母が走るは正義を求める救いの道

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/174042/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

・娘を殺された母: フランシス・マクドーマンド☆ ←絶賛!!

娘を殺した犯人が、逮捕されないことに
業を煮やした母は、警察署長を、叱咤(挑発?)する立て看板を出す。
しかし、余命短い署長を、同情する市民のために
母と広告業者は、バッシングに遭ってしまう――

殺人犯を捕まえてほしい!との強い思いが起こした行動が
紆余曲折を経て、犯人逮捕に至りましたーという話ではありません。
(ネタバレ?汗)
解説などでは、“赦し“という語も見られますが
犯人を赦したわけでもありません。

この作品は、きっと、心のナベ底に張り付いたような
焦げ付いた感情を、剥がしとるような作品だと、期待していました!
期待どおり、それぞれの人、それぞれの境遇に思うところ大です。
そして、アノ結末もOKです!!!!!(^_-)-☆


▼~▼ ネタバレして雑談です。
▼▼▼

署長いわく、警察も、黒人さんを殴るばかりでなく(汗)
捜査をしたが、行き詰まってしまったーと。
当初、この白人署長さんも、差別的かと思ってしまいましたが
あとで、各人に宛てた手紙を見ると、悪い人じゃなくて良かったと思います。
ただ、これ以上の捜査は、できない状況が…orz

看板は、犯人逮捕の起爆剤になれば!と思ってしたことなのに
病気の署長批判にすり替わり、
人々から、嫌がらせを受けてしまう母親が気の毒。
一方、この母は、ケンカ上等ムードの(汗)、強き母なので
味方も少なそう……
(教会も敵に回したが、言っていることは、もっともかもしれない)

母が、これだけの執念で、犯人逮捕にやっきになるのは
自分への怒りでもあったらしい、とわかる。
あの日、娘と口論し、車を貸さず、歩かせてしまった。挙句
途中で、レイ〇されたらいい!と捨て台詞まで吐いていたのだ…
そんなのは、本心でないことはわかる。
娘が心配なあまり、かえって逆効果なことをしてしまうのだ。
(母)親の愛は、強すぎるゆえに、子供を苦しめてしまうこともある…orz
娘の不幸は、犯人のせいだけれど、警察も自分自身も
もっともっと全力で、当たらなければ、やりきれないのだ。
彼女の表情は、強さと哀しみ、愛と絶望と後悔、そして執念…….
複雑な母の顔が、絶妙に素晴らしい!


そして、ディクソン巡査   ←彼なくしてこの作品の魅力はナイ!

彼は、クビになるまで、とんだポリ公なんです。(汗)
黒人差別、弱い者いじめーetc.
署長の死を、広告のせいと思い
広告社の青年を、窓から放り投げたのも、赦せません!!
こーゆー人は、改心なんてないのだろーそのままクビ&退場でいいよーと
思ったのですが……そのあとが良い!

署長が自死に際し、彼に手紙を遺していました。
(末期の苦通を家族の思い出にしたくない、とのことで自死。
看板は関係ない。むしろ、看板広告料を寄付。いい人だ~)
内容は、「君はやればデキる子なんだよ」的なんですが
きちんと自分を見て評価し、期待しているよーということを言われると
やはり、ヤル気が出るーというか、
進むべき道を歩もうーと思うものだと思います。

ディクソンとて、警官になったのは、正義感があったからでしょう?
署長が、死の前に綴った言葉を、裏切ることはできませんよ。

ディクソンが、それらしき犯人を見つけたーと思ったとき
母親に連絡するのが、嬉しい。
(クビにはなっていたけれど)警官魂は、腐っちゃいないゾと。

実は、その前、不在だと思った警察署に
母は、爆弾を投げ込んでいた。
(広告社の青年を、ディクソンが怪我させた腹いせです)
けれど、たまたま、クビになったディクソンがいて、大やけどを負う。

因果なもので、入院中、広告社の青年とディクソンは同室になる。
そこでの二人のやりとりは、“解決“を見るもので
ディクソンの改心が、期待されます。

さて、犯人と思われた男は、ほかの女性を同じ目に遭わせていたけれど
娘を殺した犯人ではなく、がっかりする母。
しかし、ディクソンと母は、二人で、その男を殺しに行くことにする。
(↑この取り合わせ、序盤では考えられなかった!)

母は、今、助手席に座っているディクソンに
爆弾を投げたのは自分だーと告白した。
今までのディクソンなら、母は、反撃も覚悟したかもしれない。
でも、行動をともにする“同志“への呵責は否めない。
人間だもの。

その告白を聞いたディクソンがイイ☆
「そんなことをするのは、アンタぐらいだと思っていた」と
笑って流してくれたのだ。
彼が、“自業自得”を感じていたのなら
多分、同室になった広告社の青年がくれた、オレンジジュースのおかげかもネ。

そして、作品は、娘殺しの犯人ではない男が殺されて、メデタシーにはならない。
そんな“解決“を見せないのがイイ☆

この世には、そんなゲ〇♂が、たくさん野放しになっているのだと思う。
たまたま見つけた一匹を殺しただけで、解決はしないのだ。
この母が、立て看板に込めた
レイ〇殺人犯を絶対逮捕するゾ!という意気込みは
まだまだ、終わってはいない。

悪党を捕まえるのに、善良な側の人々が
憎しみ合っていては、テキの思うツボです。

母とディクソンを乗せた車が走っていく道は
正義を求める、救いの道――に思えてくる……

▼▼▼

雨降って地固まるーと言いますが
なんやかんやと騒動のあとで
強い人間の絆を見たのには、心強かったです!


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