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映画『想い出の微笑(ほほえみ)』★ダイアン・キートン監督の微笑み♪


↓作品の説明です。
 
Yahoo映画には無いの
女優ダイアン・キートンが監督というので、興味を持ちました。
彼女には、楽しい大らかさを感じるので、たとえ、“何か困難があっても”
歯を食いしばって乗り切る、というよりも、
何か、優しい知恵を授けてくれそうな気がします。
 
原作フランツ・リッツの自伝だそうですが、
少年(スティーブンだがフランツと名乗る)の母親が、
ガンで余命いくばくもないと知ったときから、彼は、父方の伯父2人のアパートに
住み着きました。伯父は、常軌を逸しているほどの変人でした……
 
▼▼ ネタバレ雑感です。▼▼
 
少年が、変わり者の伯父と暮らす様子が、新鮮です。
夏休みにおじいちゃんの家に行くような目新しさで
いつもと違うことを体験して、子どもは一回り大きくなる……という感じです。
 
でも、特に感じたのは、
「お母さんが良くなるまで伯父さんの家にいるよ」
少年が、伯父たちの家に来たのは
母親は死を待つのみで、良くなることはないことを知った上でのことだということです。
彼には、元気で明るくて、楽しくパンケーキを焼いてくれる母親のいない家は
居ることが辛かったのだと思います。
(本音を言えば、そうだからこそ、家で手伝いをしてほしいのだけど……

 
母の状態を見届けながら、現実を受け入れるべきなのかもしれませんが
受け入れられないときには、そこに、いたたまれなくなることもあります。
ひび割れた心には、何も入らないから……。
 
そんなとき、この世のものとも思えない(?)伯父たちの家に同居したことは
少年にとっては、気持ちの仕切り直しになっただけでは、なかったようです。
観ていても、面白い!困ったオジさんたちです......^^;
 
ジョン・タートューロ演じる父親も個性的で科学至上主義。それはそれでいい。
けれど、どうも科学VS宗教になるのですね。ここではユダヤ教のようでした。
少年は伯父の影響でユダヤの教会で成人式までしますが、父は神さえ信じません。
 
変わり度の強い伯父のほかに、優しさが変形した伯父がいますが
彼が、ゴムボールを拾い集めるシーンが良かったです。
彼は、ただのゴミ集めおじさんではないとわかる。
誰かの思い出が失われないように集めていたと、優しいことを言ってくれます。
 
それが、少年の最後の行動に結びついて、邦題の『思い出の微笑』につながって
母亡きあとの父親の心にも、数式でなく情緒や愛情が、
じわ~~っと広がっていくラストシーンになりました。
それが、ダイアン・キートンの温かさなんだな~などと感じたのでした。
 
▼▼
 
原題は『UNSTRUNG HEROES』
弦が外れちゃった、ということでは、変わり者の伯父さんたちのことだと思いますが
これをタイトルにしたというのは、少年=作者には、よほど、
強烈な印象を与えた人たちだったのでしょう。
 
でも、伯父さん、ゴミをあさって持ち帰るのは、ちょっと………

PS:愛煙家には悪いのですが、母親がタバコを吸いながら、パンケーキを焼くのが
気になりました。
灰が、ケーキに落ちてしまうのではないかと、気になって.
.

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