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映画『2重螺旋の恋人』★最後まで油断できない幻惑ミステリー(^^)/


175955_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/175955/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
・監督: フランソワ・オゾン☆


“愛と官能の幻惑”――の文言に惹かれて、鑑賞☆(^^)/
とはいえ、オゾンの“幻惑“は、甘い愛の感覚とは違うはず。
奥に入れば入るほど、わからなくなっていくの…(汗)。
でもソレが、快感の余韻になる、オゾンの魔法…(^^)/

腹痛に悩むクロエは、“心の病“の可能性で
精神科医ポールを受診する。
いつしか二人は、恋に落ち、腹痛も落ち着く。
あるとき、クロエは、ポールに瓜二つの精神科医ルイを知る。
温厚なポールとは違って、強引なルイにも
クロエは、惹かれていった――

↑三角関係での、女ゴコロ描写も興味あるところですが
見せていくのは、ソコではない。

ポールが、兄ルイの存在を伏せていた理由が
クロエに、明らかになるにつれ
ミステリーのスパイラルが、加速していく!(^^)/

ポールとルイは、双子だから区別がつきにくいのも、ミソ…(汗)


▼~▼ 内容にふれて、雑談です。(解釈違うときスミマセン)
▼▼▼

ココでの男女関係は、ロマンチックな情愛というより
観念的か…。その一方で
生生しい肉体の交歓も、印象的です…
(見ちゃおれん的な…(>_<))

二人の男の存在は
クロエが、今逢っていないほうの男のことを想う――
という設定をつくる。(但し、セリフでさらっと説明)

ないものねだり、現状に満足しないー
女の恋のわがままを、象徴するかのようで
ソレは、よくあるかな…(^^♪

チラシは、よく、表しているかもしれません。
素っ裸で、向かい合ったからと言って
その人の本質が、見えているわけではない…
自分が愛することで、その人のすべてが、自分のものになったように思いこんでも
その人の“すべて”など、実は、わかりようもない……

自分でさえ、本当の自分=本心を
無意識に抑え込んでいる可能性は、大です。
いつか、何か(誰か)が、自分の殻を破らない限り
本当の自分を、知ることもないのだとしたら
自分自身こそ、人生最大のミステリーなのかも!☆

▽要反転▽ネタバレ!

ポールが、ルイと疎遠(無視)になったのは
恋人サンドラが、ルイに騙されて “関係”し
彼女が、自殺未遂した事件があったから、と言う。
(実は、サンドラはルイ狙い?というガセ?もあり)

サンドラとは違って、クロエは自ら、ルイとも関係をもったのだが
なぜか、逢いに行ったサンドラの母に、罵られる…
(なんか変だゾ、というムードが…)

母に疎まれていたクロエは、実は、密かに“サンドラ“と名付けた姉を
自分の心に持って、生きてきた。(名前、偶然か?)

そこから、眩むような困惑が、加速していく。

ストーカーまでしたルイを、“抹殺”すべく
もう会うまいと思っていたルイを訪ねたクロエは
そこで、ポールも見つけ、混乱の中
ルイに発砲した。
その衝撃で、クロエの体に異変が――

妊娠していたと思っていたクロエの体から
胎児のときに、クロエの体にとりこまれた双子の片われが
腫瘤になって、出てきた。
(それをサンドラとする)

腫瘤の摘出とともに、ルイも消えたよう…
サンドラが見せた幻だったのか……?

ラストシーンは、ハッピーエンドっぽく
ポールとクロエは.、愛し合う。
が、オゾンは、無難に終わらせない!(^^)/

クロエは、行為の最中、サンドラの姿を見つける。
彼女は、激しく、何度も、ガラスの戸張を叩き
破片が、飛び散った!

サンドラの形相からは、クロエへの嫉妬や怒りも感じるが…
もう一人の自分としてのサンドラが、打ち叩いた“戸張“なら
クロエがまだ破っていなかった、別の殻なのだろうか?(官能含む)

いずれにせよ
ガラスの破片は、痛みとともに、クロエにも
見る側にも、突き刺さるよう…………

▽▽
▼▼▼

内容をまとめるのに
邦題は、言い得て妙☆

愛の物語というより、幻惑ミステリー。
最後、タネ明かしを期待して、油断していると
グサッと刺さるので、ご注意☆(^^)/


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