映画『真実』★大女優の貫禄は肝っ玉母さん♪

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176526/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・大女優ファビエンヌ: カトリーヌ・ドヌーヴ☆
・その娘: ジュリエット・ビノシュ☆
大女優が、自伝を出版した。
娘は、家族とお祝いに帰省し、本を読んでみたら
“事実“と違う”美談”が、書かれていて
驚くやら、呆れるやら……
大女優は
女優が本当のこと書いて、どうする――と開き直るが
娘は、“サラおばさん”のことは
当然、書かれていたと思っていて――
大女優と娘の関係が
今、撮っている大女優の作品とリンクしているのも面白い。
その作品は、SF?で
地球では、短命になる母親は、宇宙に住んでいて
7年ごとに、地上の娘に逢いに来るーというもの。
カトリーヌの放つ、迫力と美とトゲのオーラは
一人の女の生きざまに、有無を言わせぬ説得力を感じる。
そんなカトリーヌに、真っ向から、火花を散らす娘に
ジュリエットのクセのある存在感も、バッチリ☆
▼~▼内容にふれつつ雑談です。
▼▼▼
自伝を書く―というのは
懐古あり、懺悔・悔悛ありーということかもですが
彼女の場合は、
女優の宣伝・話題づくりだったのでしょうか?
女優が真実を書いてどーする?という姿勢は
女優は、どこまでも演じてこそ女優☆
ある意味、アッパレであります…
けれど、かつて、サラと主演を争った母親が
枕営業で、主役を勝ち取り、その後
サラが亡くなった“経過“を、よく思っていなかった娘は
“自伝“が”懺悔の告白“であることを、願っていたよう。
母の、“母親らしい思い出”もほとんどない娘は
自伝で、良き母を書いているのも、歯がゆい。
大女優は、良き母になれないのは仕方ないかもーと思ってしまうのは
自分も、仕事もちだからなんですが…(汗)
母親らしいことは、できるだけ、やったつもりでも
できないところは、義母や母に頼んだりした……
言い訳はしません。子供にはゴメンネと思っています。(>_<)
一方、記憶は、あやふやなものであり
事実は、自分が知ることだけではない。 ←ミソ☆かも。
娘目線で見ていくと、母:大女優は
女優としか生きていなくて、母としては冷たい存在に見えるのですが
やがて
大女優目線で、見えてくると
ああ、人間は、実は、深い生き物なんだナ~と思えてきました。
発表会のときは
娘が知らないところで、大女優:母は見守っていたし…
娘が擁護したサラに関しては
母は内心、娘を取られた焦り?から
サラが娘に読み聞かせた童話(魔女)の映画出演を、受けたと言う。
そして、このたびのSF作品。
サラの再来と言われる新進女優が、母役だと知り
老いた娘役を、引き受けたのだ。
~中略~ ←亀のピーター含む
一言でいえば、母と娘には
見えない“絆”がありますーと言えそうですが
母娘の強いつながりを、一言でまとめたくない気持ちです。
“台本”通りに演じれば、物事は、スムーズかもしれないと思いつつ
母と娘の間には、作らなくても
ツーカーな“台本”が、あるのかもしれないナ……
理解できない!と腹の立つことがあっても
よくよく考えれば、思考回路が、似ているもので……(^^)/
帰るときになっても
母を許しそうになる(けど許さない)ーなどと言っていた娘だが
母にそう言えることが、甘えられる証拠だョ。(^^)/
ちょっと寂しいかもしれないけれど
母は、そんなこと関係なく、娘は、底なしに愛おしいはずだもん♪
↑ファンが許してくれれば、大女優はOKなのよーと
デンッと、構えていた大女優ですが
全体的に、母親としても、肝っ玉母さんのような太っ腹を感じた☆
▼▼▼
とにかく、カトリーヌ・ドヌーヴが良かった!
大女優が、過去を省みて、娘と和解しましたー
なんて単純じゃないのが!(^^)/
それでいて、深い情がある。
人の心は、一言では、まとめられない。
ソレがイイ☆

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