FC2ブログ

映画『楽園』★そんな願望が持てるならそれが楽園なのかな

176775_2.jpg



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176775/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原作:吉田修一『青田Y字路』『万屋善次郎』)

・タケシ: 綾野剛☆
・ツムギ: 杉咲花☆


ツムギが、小学生の時の帰り道、Y字路で別れたあと
行方不明になったアイカ。
12年後に、再び、少女行方不明事件が起こったとき
犯人にされてしまったタケシ。
村の長老との“行き違い“で、村八分になってしまった善次郎。
アイカの真相はどうなのかー犯人は誰なのかーを気にしつつ
時間軸が、行きつ戻りつするたびに
少しずつ、傷跡を見せられるよう……

犯人も知りたいですが、ソレは、“被害者“も同じ。
本当のことを知りたい!
しかし、それがために、デッチ上げられる事もあれば
思い込まれる事もある。
そして、誤ったことも、信念になれば、正義にさえなる…
もう、訂正不能な疑念が、絶望を残しそうな……orz

↑ひとすじ縄で、割り切れないのが、歯がゆいくらい…
人は感情の生き物―と言うけれど
怒涛の感情のシャワーに、まみれた印象です。
いや
感情の火だるまか……(汗)

▼~▼内容にふれて雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼

一緒に帰った別れ道で
友人アイカが、行方不明になったツムギ。

自分(だけ)が災難から逃れたとき、罪悪感に苛まれることがありますが
ココは、ソレだけではないのが、ミソ☆

帰り道、ツムギとアイカは、花冠を作っていたとき
アイカは、ツムギの花をくすねた。
それがあったからか、分かれ道で、アイカがツムギに
あとで一緒に遊ぼうと誘ったのを、ツムギは断って、別れた。

もし、一緒に遊ぶ約束をしていればーと言ってみても
ソレは、偶然ではなくて、原因があったから……
モヤモヤした状態で、生き別れになったのだから
何も知らない人よりも、辛いことだろう……

ましてや、こんなことを言われるなんて……
「なんで、お前だけが生きているんだ」(byアイカの祖父)
アイカも、同じように生きていて欲しかった…
という願望にしても、ヒドイ言い方だ…orz

アイカの情報提供を呼び掛ける“お知らせ“をみるたび
責められる思いがしたと思うツムギは、やがて
逃げるように、故郷を離れて、就職した。

一方、外国人の母とともに暮らしていた、タケシは
どこへ行っても、虐げられた状況だった。
(日本に行けば、楽園だと聞いていたのに)

アイカの事件のときは、そうでもなかったのに
12年後に、同様の事件が起こったとき
いきなり、容疑者にされてしまった!

↑コレがひどい……
皆が、タケシの家(留守)に押し寄せて
家に押し入って、メチャメチャにした。(※)
帰宅したタケシは、犯人にされたため
蕎麦屋に逃げたが、取り乱しながら
放火&焼身自殺してしまった!

結局、このときの行方不明の少女は、見つかり
タケシは、犯人にされ、亡くなってしまったのだが
アイカの祖父の本心が、えげつなかった。
10年以上も、犯人不在のモヤモヤにけりをつけたい気持ちが
(誰でもいいから)犯人として死んでほしい気持ちに
なっていたと言う……

祖父の苦悩が、わかるからなのか
タケシ=犯人と信じた、村人の多くが、
ひどいことができてしまう、人の心のありかよ……
“正義“と信じれば、ナニしてもいいのか???
大多数が信じれば、それが、正しいのか???

村社会は、大きな家族のようーと言いますが
村八分にでもなれば
死活問題のイジメです……orz

善次郎は、長老の機嫌を損ねたばかりに
他の人からも、“嫌がらせ“を受けてしまった。
ココを、出ていくほか救いがないとしても
妻亡き今、彼には、ココしかなかったよう……
あるとき
堪忍袋の緒が切れて、恨みの村人を殺しまくったあと
善次郎は、妻のもとに旅立った――
(しいて言えば、ソコが、彼の楽園なのかも)

アイカの行方不明事件が、解決しないまま
“不審者の通報を促す看板“が、事件の痕のように残る村―
帰省したツムギは、自分のモヤモヤを壊すように
その看板を、うち捨てたのが、イイ☆

平穏を望むのは、当然だが
“そんな看板“が、有り続けては
この村に、平穏(楽園)は、訪れないだろう。
逆説的な光景が、平穏を切望するツムギを通して、痛く刺さる……

そうして
不遇なタケシについて、ラストにまだ、残されていた。

アイカがいなくなった日、
アイカは、泣いていたタケシを、花冠で、慰めてあげていた。
かわいそうな目に遭ったタケシと
ツムギとは、直前に、溝を作ったが、芯は優しいアイカ。
この二人の出逢いには、何か“間違い“が起こってしまったのか……?

救いは、都内で、ツムギが見聞きしたこと。

「アイカ!」と呼ばれた乙女が、微笑んで振り返る。
もしかしたら?と思わせるのが、イイ。
アイカは、いなくなっただけで、どこかで生きていて
幸せに暮らしているんじゃないか…….?
ソレは、願望に過ぎないのだけれど
そんな願望を持てるなら――
それこそが、楽園なのではないか――

そんなラストの余韻が、切なくてイイ……

▼▼▼


綾野剛さんの出番が、早めに終わった?
と思ったら、違った。
あとで出てきたときに、気持ちをどこに置いたらいいか
すごく迷った……




にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



PVアクセスランキング にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

楽園

「悪人」「怒り」など数々の著作が映画化されてきたベストセラー作家・吉田修一の短編集「犯罪小説集」を、「64 ロクヨン」の瀬々敬久監督が映画化。綾野剛、杉咲花、佐藤浩市ら豪華キャストが集結し、犯罪をめぐる喪失と再生を描き出す。あらすじ:ある夏の日、青田に囲まれたY字路で少女誘拐事件が起こる。事件は解決されないまま、直前まで被害者と一緒にいた親友・紡は心に深い傷を負う。それから12年後、かつてと...

楽園

ある地方都市のY字路で幼女が失踪し、未解決のまま12年が経過した。 被害者少女の同級生・湯川紡(つむぎ)が知り合った、難民の青年・中村豪士(たけし)は、12年前と再び発生した児童失踪事件の容疑者扱いされてしまう。 一方、Y字路近くに住む田中善次郎は、村おこしの話がこじれ村八分になっていた…。 サスペンス。 ≪信じた人は殺人犯なのか―≫

「楽園」

楽園なんてないんだ!楽園なんてないんだ!楽園なんてないんだあああああー!と叫んで走って逃げ出したくなるような作品。もう一つ叫びたいといえば、田舎なんて嫌だ!限界集落なんてまっぴらだ!という感じだろうか。ああ、だけどじゃあなんで人は人と混じって生きて行きたいと思うんだろうね。本作は、山口・周南市5人殺害事件をモチーフにしているのだと思う。あの善次郎の家の前に置いてあったマネキンってなんだろう?...

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
フリーエリア
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
フリーエリア
フリーエリア おすすめ映画
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR