映画『若おかみは小学生!』★涙を笑顔に「私は春の屋の若おかみ!」

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/175728/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
小学6年生の「おっこ」は、交通事故で両親を亡くしたあと
祖母の温泉宿:春の屋(花の湯温泉)で暮らすことになった。
おっこにだけ見える、子供の幽霊たちに
チョッカイ出されながら、旅館の手伝いをする日々。
同級生:真月は、大手旅館の娘で
意識も高く、おっこにはキビシイ存在だが
同業のよしみも、感じていく。
あるとき、父親が退院して間もない親子連れが
春の屋に、泊まりに来た―――
少女が若おかみ修行でがんばる話―ではありますが
終盤、ドッと、涙がこぼれてしまった……
おっこの心の中を、グッと、見せられたような瞬間だった。
▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
家族3人で、花の湯温泉から、自家用車での帰り
交通事故に遭い、自分だけ生き残ったおっこが
春の屋に引き取られて、やってきます。
不憫に思う仲居さんは、涙ぐんでしまいますが
おっこは、とても、穏やか……
(悲しみを押し込んでいるのか、現実を受け入れてないのか…)
夢に出た両親を見て
「生きてたんだ!」と喜ぶおっこが、いじらしい…
(私も、母が急死してまもなくのとき、夢の中の母に、
「あ、お母さん、ここにいたんだね」と、話しかけていました。
おっこと同じ気持ちだったかと……)
それからもおっこは、元気に、健気に
祖母や旅館の職員、子供の幽霊たちに見守られながら
おかみ修行をしていきます。
おっこが、明るく元気にしているので
その姿を応援しながら、観ているのですが……
あるとき、母を亡くした、おっこと同じくらいの少年が
父親と、やってきました。
少年は、母を失った悲しみに、押しつぶされているようで
不快な態度を、取ってしまいます……
そうしたら、つい、同じ境遇のおっこと少年を、比べてしまった…(汗)
おっこは、両親を亡くしたのに、こんなに気丈に
日々、暮らしているのに!と……
けれど
悲しみや悲しみ方を、比べるものではなかった…….orz
おっこが、元気におかみ修行をしているからと言って
少年の落ち込みを責めるのは、筋違いでした。
哀しみに凍り付いた心は、解けるのを待つしかない…..
おっこは、少年のために、特別のプリンを作り
少年は、写真のお母さんと一緒に、食べたと言った。
それだけで、哀しみが小さくは、ならないかもしれないけれど
人の心配りは、そういうときには、とても嬉しいョ……
ここ花の湯温泉は、来る人を拒まないと言う。
受け入れられて、癒されて―――
温泉の、芯まで温まる嬉しさは、心の中まで温まることだと……
(温泉、入りたいです(^^)/)
少年は、帰るときには、笑顔で去っていった♪
その後、泊まりに来た3名様は、親子連れ。
父親は、最近まで入院していたらしい。
体にやさしい食事を、お出ししようと、
真月の知恵も借りて、奮闘するおっこ☆
父親は、もてなしに感謝しつつ、心許して
ここ数か月間の出来事を話しだした―――
(以下、ネタバレ的?)
すると、その人は、おっこの両親が遭った事故の
当事者だった!
(その人も、ほかの車をよけようとして
結果的に、両親の命を奪ってしまった)
話を聞いているうちに、取り乱したおっこ!
涙をいっぱい目にためて
両親を乞うる想いが、爆発した!
「私を一人にしないで!!!」
春の屋に来た時から、前向きで、明るくて
しっかり者だった、おっこの姿を、見てきたけれど
本当は、おっこだって、あのときの少年のように
哀しみを抱えていたんだよね…….
けれど、どうにか
悲劇の事実や悲しみを、風景のように変えて
心の奥に、押し込んでいたんだね……
皆に、心配をかけまいと、元気にふるまっていたんだね…
でも、今
哀しみの琴線を、ピンと、はじくことが起こり
おっこは、悲しみと寂しさを、涙にして、爆発させた!!!
私にも、涙があふれたのは、単なるもらい泣きではない。
おっこが、しっかり悲しめるように、心寄り添った感じか……
その家族は、居ずらくなってしまい、真月の旅館に移りそうになる。
が、無邪気な子供は、春の屋に居たいと主張する。
複雑な心モチには、なるけれど
今は、この家族は、“親を死なせた人とその家族”ではなく
春の屋のお客さん。
「私は、春の屋の若おかみです!」
誰をも拒まない、花の湯温泉は、きっと癒してくれる……
哀しみや怒り・恨みなど、負の感情は、しつこく
心に、こびりつくものですが
温泉のお湯は、ゆったりと、負の感情の束縛から
自分を、解き放ってくれて、気持ちも軽やかになります♪
温泉宿での出逢いであればこそ!
辛いけれど、ある意味
いい出逢い方だったのかもしれない……..
▼▼▼
両親を亡くしたおっこに、ひとりじゃないーと
励ましてくれる存在は、ありますが
いつまでも、同じ人が、いてくれるわけでもない現実……orz
「この瞬間が、ずっと続けばいいのに」」
出逢いと別れを、繰り返していくのは
人生の残酷なところかも、しれないけれど
ラストには、花咲く未来が暗示されて、イイ☆

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