映画『火口のふたり』☆生身の命を鮮やかに火口に立つ二人

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/177950/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・賢治: 柄本佑 ~ 離婚歴あり(子+) 定職ナシ
・直子: 瀧内久美
10日後に、結婚式を控えた直子は
式に出席するため帰省した元カレ:賢治を
誘ったー
“性なる描写”がやたら、目立ってしまいますが(汗)
ソコに目をつぶって、男女の物語を感じてみます♪
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
まもなく結婚するのに、なぜ、元カレと??
と思いますが、ここでは、逆に
結婚直前の”最後のチャンス”だったんですね……
(新郎よりも、元カレに意識が向いている…
さよなら言えるのは今日だけーというのなら
『22才の別れ』にも通ずるものが……?)
直子は、“1回だけ“で終わりにするつもりが
賢治には、焼けボックイに火がついたようで
新郎が来るまでの間、ズルズルすることになった。
男性の心理は、わかりかねますが
賢治は、ただカラダ目当てではなかったのは
二人で食事したり、病気の直子を案じる様子で
よくわかる。
それこそ、最初は。
二人の危うい関係は、火口にすべり落ちそうに思えたが
二人は、なりゆきの“性なる関係”ではなくて
安定したカップルの生生しい日常(現実的とも)を
過ごしているように、段々、見えてくる。
それは、とりもなおさず、二人は、今も昔も
気持ちがあって、深い所で通じているから。
いとこ同士の二人は、血縁であることを気にかけ
別れることを、選んだのだが
それは、いらぬ心配だった。
(親も二人の結婚を、望んでいたと後で知った!)
直子にはほかにも、気にかけていたことがあった。
東北に住んでいたのに(秋田)
東日本大震災で、被害をそれほど受けなかったこと。
(↑この気持ちは、わかる。
生き残ったことに、大きな意味と感謝を感じつつ
亡くなった方々への、いいようもない気持ち……)
そんなこともあって、直子は、自衛官と婚約したらしい。
結婚という節目に、無意識の“煮え切らない想い”を
消化か昇華するのに、必要だったのが
愛する賢治だったのかな…………
“性なる行為”は、もやもやしていた“負い目“や
“煮え切らなさ”が、心に作っていたスキマを
埋めたかったから???
そうこうして、富士山噴火で、婚約者が任務につき
結婚は延期になり 社会不安も!(>_<)
昔、富士山の火口付近で、心中しようとしたという二人。
モノクロ写真の中に残されていた二人は
今、現実的に、生身の命を、鮮やかに
別の意味で、再び、火口のふちに立たったよう……
富士山の噴火が、どれだけ、破滅的かはわからないけれど
もう、何も残されないほど、ギリギリであればあるほど
二人は、強く強く、熱く熱く、結ばれたのかと…
あとのことー仕事とか生活とか、将来のモロモロ……
そんなことを考えずに済むほど、破滅的な現実しかないとき
本当に愛する人が、そこにいるだけで
幸せの頂点に、いくことができると思うから……………
ラストの、富士山噴火のイラストが、ゆるいから
二人は、生き残っていると、信じているのだが☆(*^^)v
▼▼▼
“性なる描写”は、直視しかねますが(滝汗)
二人の、離れがたい、しつこく、からみついた
運命的な関係の強さを、見せつけるには
アレくらいじゃないと、アレだったのかな……(^^♪

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