映画『Pure Japanese』☆“日本人”を意識したなかなか斬新な切り口

作品について https://www.allcinema.net/cinema/378215
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・立石: ディーン・フジオカ☆ ~アクション俳優
・アユミ; ~女子高生 祖父が立ち退きを迫られている
撮影中の事故がトラウマで
俳優をやめて、裏方をする立石は
立ち退き問題で、ヤクザから嫌がらせを
受けている女子高生の助けになるーー
はじめ思っていたのは
少女のため、トラウマを克服した立石が
ヤクザに“アクション”(バイオレンス)したのかと。
ヤクザにアクションはしますが、それまでの立石が
不可解(ミステリアス?.)なので
解釈をこねくり回したくなります。(*^^)v
ちなみに、劇中“ピュアジャパニーズ“という
日本人度を測るキットがあり
立石は、純度100%です!(^^)/
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!) 違うときスミマセン
▼▼▼
撮影中、相手(敵)役に怪我をさせた立石は
また誰かを傷つけるのが怖くて
アクション演技できなくなったーのかと思いますよね…
(ディーンさんの優しい雰囲気だと、そう思うョ(*^^)v)
助けてもらったアユミが、立石に
きっとトラウマを“越え”られるよーと
励ましたとき、立石が言った言葉が気になった。
「越えないことのほうが難しい…」
その後の立石の行動も見ていると、彼には
無意識に、人を傷つけてしまう
別の“トラウマ”があるらしい…
再び、“一線”を越えないように
彼なりに抑えているらしい……
悪意に満ちて、悪さをするのは卑劣だが
無意識(無垢?)に、悪さをするのは冷酷だ…
(アユミを困らせようとは思っていないのに
結果的に困らせることにも…orz)
普段は、誠実で優しい人にも
正義からの怒りはあり
それが、正当性を帯びつつも
破壊的な暴力を産むーこともあるだろう。
しかし、立石のソレはそうでなく(汗)
ただ内なる残酷性・暴力性のよう……
良くいえば、純粋な狂気。
抑えてはいても、あふれ出てしまうことも…orz
しれっとウソつく立石は、思い込み強いの????
純度100%の立石なので
そのまま、典型的日本人の縮図として見せてるの??
いや、否、イヤ……
それは、それこそウソでしょ!( 一一)
ディーンさん、挑んでるナァ…………
ところで
立石の“エア切腹“は、狂気とは言わないでおく。(^^)/
アクションに込めた残酷性をもつ立石を
“純度100%の日本人”とするのは
ある価値観?をつきつけていて
それ自体が、かなり冷や冷やものなのだが(汗)
残酷性というのは、正義感を含めて
誰にもあるものだから、容認はしよう……
エア切腹は……
三島由紀夫さんへの信奉なのか……
だとしたら、立石は
ただの”ヤベエ奴”ではなくなりますよ…
見ているほうも
三島さんの国粋的なコトを、あれこれ紐解き直して
正座して対峙しないとならんな…となってくる……
なにしろ、彼は“純度100%の日本人”なんですから……
帰国子女だったことで、子供の頃イジメられた立石は
そのことで、スイッチが入ると?
(自分は日本人だ!)という内なる叫びが
暴力的になってしまうようでもあった。
~中略~
強い力は、勧善懲悪~正義のためなら
ブンブン使っていいのが、時代劇ならお約束。
立石は、アユミにとっての悪玉を
斬って、斬って、斬りまくった!
そして終わり方がニクイ!
瀕死の立石は
自国の文化を、大切に思っていた母親の思い出を
線香花火とともに語り
花火が消えるように、自身もコト切れた……
(↑この演出の感性は、“日本人的“というのかも)
▼▼▼
日本人というアイデンティティは
外国生活の長いディーンさんには
向き合いたいテーマなんだろうなと思う。
タイトルからして
何かに挑みつつ、さぐっているようで
ディーンさんならではの切り口の作品なのかと
思われます。
斬新です。(^^)/

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