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映画『家族の肖像』☆紳士と美青年とモーレツオバちゃんと

キャプチャ


作品について https://www.allcinema.net/cinema/4540
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・監督: ルキノ・ヴィスコンティ☆
・教授: バート・ランカスター 
 孤独を愛する
・コンラッド: ヘルムート・バーガー 侯爵夫人の若いツバメ

“家族の肖像画”を収集するも、孤独を愛する教授の元に
間借りを要求した夫人(ビアンカ)が、いきなりやってきたー

イヤだと言うのに、ムリヤリ要求を押し通して(汗)
間借りした部屋にも、“母屋“にも数人が出入りして
ドタバタするのは、コメディでもありますが…汗。

お茶の間ドラマなら
一人より、複数(家族)がいいよねー
と、ハッピームードでいきそうですが、
当時の政治・社会的背景も見せつつ
ゴールには複雑な気持ちになります…

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼

上流夫人が、教授の“家“に来て
上の部屋が空いてるなら、借りたいと言う--
いや
上の部屋が空いてるんだから、借りるわよ-
という感じの強引さで、始まる……( 一一)
まず、教授の“家“がゴージャス☆
家具調度品も、華麗で重厚☆
教授=ランカスターも、品格あって重厚☆(^^)/
訪れた夫人も、貴婦人の装いなんですが…
言ってることの強引さは、庶民のオバちゃんと同じ…
(ちょっとアンタ、空いてる部屋、アタシに使わせなさいョ!)

教授は紳士なので、内心、ナンだコイツと思っても
礼儀良く接し、丁重にお断りする。
しかし、モーレツオバちゃんは、そんなの関係ないもんね…
強引に“借り“てしまう……(>_<)

“間借人“が来るや、部屋を破壊!(>_<)
ナンだコイツどころじゃない!
天井崩れ落ちソ……涙汗。
華麗な豪邸に、瓦礫が……(T_T)

間借人は美青年☆コンラッド。(以下ツバメ)
夫人の若いツバメちゃんらしい.。
夫人が彼を住まわせたくて、教授には“借りる“と言い
ツバメには、“買った“と言ったので
ツバメは、カスタマイズ(改装)はじめた。
まだ契約前で、このトラブル……( 一一)

そうこうして
オバちゃんの娘と娘の彼氏も、出入りしては、
ドッタンバッタン、ズンズン、♪♪♪♪~
騒音や振動のみならず
教授の個人的な生活や時間にも
ナニカと親しく(図々しく)、気遣いなく(無神経に)
関わってくる……家族のように……滝汗。

オバちゃん(夫人)も、やってきては
教授の家政婦に、勝手に用事を言いつける。
お客としてではなく
完全に、教授の家の家族のように…

間貸しというより、教授の生活圏にも、ズカズカ入ってきて
生活を乗っ取られた気持ちです、私……(‘_’)

ツバメもといコンラッドこと
ヘルムート・バーガー☆
ルートヴィヒ』でもお見掛けしましたが
美青年さが、本作でも、謎めきを魅せてくれる♪

左翼活動家のツバメは、家で暴漢に襲われ
教授に介抱される。
そのときの教授は、傷ついたとはいえ
ツバメの要求に、いちいち応じてあげる。
その献身ぶりは、まるで息子に対する父のような-
と言えばいいのかもしれないけれど
ランカスターの品格美とも合わせると、この二人は
もっと特別な関係として見たくなってしまうのは
変ですか…………………….(^^♪

~中略~

終盤、教授とツバメ・オバちゃん・彼女の娘と彼氏が
“家族の肖像”よろしく、語らうシーンがある。
語らいは、やがて、言い争いになり、暴力になり
関係は破綻していった―――

家族であったなら、団らんだけでなく
困難も、あるものだろう……
教授はかつて結婚していたようだが
家族の“意味“を熟知・満喫するまえに
終わってしまったよう……

家族の幸せを、平穏を保つためには
波風は、ないほうがいいのだろう……
だから、不満や苦悩があっても、表には出さず
押しこめているほうが、平穏(or静寂)でいられる。
問題点をリストアップして、真に解決しようとすると
かえって崩壊してしまうようにさえ、思ったり……

コンラッドが、本音で“訴え“たことがきっかけで
一気に壊れていくさまは、なんと形容していいのか…

その後まもなく、コンラッドが爆死してしまい
床についてしまった教授…………
彼は、彼らを家族だと思えばよかったと後悔するが
十分、家族だと思って接していたと思います……

もっと親身になっていればーと後悔することもありますが
実際、家族であっても、
すべてその人の言いなりになることはできないし
もっと思い遣っていればーと思ったとしても
親しければなおさら、それはお互い様のことだと思う。

ただ
ムリヤリ間貸しさせられて、家を破壊されて
関係者がいつも押しかけて
生活をかき乱されたけれど
教授は、家族のように接したと思いますよ、私は。
遠慮して譲るばかりじゃないから、家族は。
うるさいときはうるさいって、言うくらいOKよ。


▼▼▼

“家族“を構成する人々の個性が、濃い。(^^♪
ダンディな紳士と美青年のみならず
貴族夫人とはいえ、マイペース?わがまま?
強引さが強烈なオバちゃんには、私もたじたじ…(^^♪





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家族の肖像

ローマの広大な邸宅で暮らす老教授は、”家族の肖像画”のコレクションが趣味だった。 ある日、実業家夫人ビアンカが教授宅2階の部屋を強引に借りることになった。 ビアンカの若い愛人コンラッドと一緒だ。 教授の静かな……。

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Re: 毎度です。

こんにちは~☆

配信で見ました!(^^)/
バート・ランカスターの風情が、とても良かったです!
雰囲気で、色々、語ってますよね!

毎度です。

この映画の面白い部分というか素晴らしい教授の穏健さであるとか彼が恐れている事とかに見え隠れする部分って、凄く昭和らしさに近いもので良いですよね。
ほんのわずかな温もりを得る代償を恐れるから、やせ我慢している教授の姿がわすれられない映画ですわ。
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