映画『息子』☆息子の幸せを願う父・三國さんの大きさ

作品について https://www.allcinema.net/cinema/90378
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・父: 三國連太郎 岩手でやもめ暮らし
・哲夫(次男): 永瀬正敏 東京でフリーター
・長男: 東京で会社員 妻子とマンション住まい
写真の三國さんの広い背中が印象的なように
“息子“と言うタイトルながら、父親の物語のよう。
それだけ、三國さんの存在感が効いているだけでなく
どのシーンも、見入ってしまうのは
人々の人間力の魅力か……(*^^)v
母の一周忌、父の電話で催促されて
帰省した哲夫。
哲夫の就業を案ずる父だが
独り暮らしの父を、親戚や長男(兄)は心配する。
東京に戻った哲夫は転職し、金属関係の仕事に就く。
取引先の事務員:征子(せいこ)に恋した哲夫は
積極的に、アプローチする……
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
序盤は、東京の哲夫。
飲食店のバイトをやめようと思っている。
“自活“し、誰にも負担をかけているわけではないが
父からは、帰省の運賃の心配をされる……
(個人的な詳細は避けますが、父の気がかりはわかる…
安定的な職と生活は、当たり前にあるわけではない。
体調その他で退職しても、順調な復活ができるかは不明…
本人は自分の人生を“選択“し、”自活”しているつもりでも
親ならば子供のことは気がかりで、“援助“できることは
本人が泣きつかなくても、援助したい……)
父は父で、まだまだひとりで、畑仕事をがんばれると
思っているが、近くにいる親戚にはそう思われていない。
いずれは、長男と暮らすのか……しかし
現実は、いろいろむずかしいの………(>_<)
そうこうして、哲夫は、金属関係の町工場に転職。
体力的にキツイが、がんばる!(^^)/
給料日に、皆と吞みにいくのがイイ☆
いかりや長介さんの生ビールの一口目が
Qoo~~~と気持ちイイ!(^^)/
哲夫は納品先の事務員:征子に惚れる。
(仕事も身が入りますよね!(^^)/)
なかなか話せなかった哲夫だが
彼女が、耳の不自由な方だと知った。
しかし、哲夫は諦めず、二人はつきあうことに☆
父は、戦友会の会合に参加するついでに
長男のマンチョンに泊まった。
将来の同居を見据えてのことでもあったが
かえって、同居の困難さを自覚したような……
急に倒れたら困る~ということで、同居を考えるのだが
動けるうちは、自由になる暮らしのほうがいいに、決まってる。
(私の親戚の100歳前後の方も、自分のペースで生活できるからと
子孫との同居せずに暮らしている。子孫は様子を見に行くが。)
部屋を割り当てただけでは、ダメなんです……
父は、哲夫のアパートに寄り
征子を紹介された。
結婚を意識した哲夫の覚悟に喜ぶ父がいい。
お披露目や孫の夏休みを考えて、岩手の家を守らねばと思う。
がぜん、元気になっているのがイイ☆
征子との会話のため、東京でFAXを買った父。 数日家をあければ、家に入るのも一苦労なほどの
雪を踏み分け、家に着いた。
しばし、東京の出稼ぎから戻ったときを思い出す父。
老親や妻、子供たちで、見るからに温かかった家……
今はひとり、父は、暗闇で暖房に火を入れた。
その光景は、やはり、残酷に移り行く時間の行く先ではあるけれど
彼には、息子(たち)がいる。
気がかりだった次男が伴侶を見つけ、幸せになろうとしている。
親として、子供が幸せであるのが、1番です!(^^)/
田舎の老父が、ひとり寂しく終わっていきそうだったが
やがて、家に明かりが灯っていったのが嬉しい☆
「息子」というタイトルだが、父親がメインだなと思ったけれど
まさにそうだった。
父親は、ひとりまだここで生きていくのだが
その生きがいや希望は、子供にあるー
特に、案じていた次男の未来が明るいのが
うれしい父親と……….
▼▼▼
老父の寂しさも頼もしさも、三國さんの背中含めて
じんわりとすばらしい………
私も自分のこととして、強く心に響きましたョ。(*^^)v

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