映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』☆父は現場の小屋で神(パパ)と出逢う

作品について https://www.allcinema.net/cinema/360930
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・原題: THE SHACK (小屋) シンプルにそのまま……
・父(マック): サム・ワーシントン☆
・末娘(ミッシー)
家族キャンプ中に失踪した末娘。
近くの小屋にあったのは、血の付いた娘の衣服。
ある雪の日、マックに、“小屋”へ誘う手紙が届いた。
差出人は「パパ」。
犯人からの挑発ととったマックは、銃を携えて小屋へ向かった。
突然、娘を失なった、怒りと悲しみの父としてのマックが
“小屋”で、“神”に出逢う。
神との対話をするうちに
やがて、息子としてのマックの過去も
回収されていくーーー
▼~▼内容にふれて雑談です。違うときスミマセン
▼▼▼
「パパ」については、マックの妻が、親しみをもって
神を「パパ」と呼んでいるので、そうだろうと。
マックが、現場の小屋に向かうと
あたりの雪景色は消え、春めいた明るい姿に変わった。
そこで、「パパ」に逢うのだが
姿は、マックが子供の頃に、良くしてくれた近所のおばさん♪
(ほかに男女がいて、子と聖霊?なのか。
彼らは、三位一体なのか……???)
子供を殺され、憎悪に満ちたマックを、神が呼ばれたのは
癒しとか赦しとかを、示そうとするのでしょう……
ですが
子供を失った親が、冷静でいられるはずありません…!!!
むしろ、神様に
なぜ助けてくれなかった!見殺しにした!と
文句を言いたくなるのも、うなづけます。
神は、(やさしいおばさんの姿で)何を言われても
傾聴し、受け止めるが
助けられなかったことを、謝る姿勢(立場)ではない…
マックは神と、答えの定まらないような会話を
繰り返しながらも
3人と、心地よい生活をも、過ごしていった。
今までの(子供を失った)生活を離れて
別の生活を過ごすことは、軽く言えば気分転換か….
もちろん悲しみはあろうが
別世界に置かれると、今までの疲労からは、癒されるかも……
(現実逃避かもしれないが)
そうして、ゆるくなってきた心に
神の意図が、入り込んでいくよう…………
憎悪と苦悩のマックの心が、“解放“されるには
“赦さ”なければならない………….
(憎悪や怒りのエネルギー消耗は、激しいですもんね……)
“”赦し“は、寛大でいい言葉だと思うけれど
安直に、犯人を甘やかすことではない。(キッパリ☆)
納得のいく理由を見出せなければ
簡単に、子殺しを赦せはしない。
神犯人とて、神の創造物だ云々―と
苦しくもそれらしいことも、聞かされるのだが
それだけでは、納得できないです……….( 一一)
そうこうするうちに、マックの心の闇のドアを、ノックされる。
マックの父は、酒乱DVのダメ夫。
母もマックも苦労して、少年マックは
近所のおばさんに(神が姿を借りた)
優しくしてもらった過去があった。
少年マックは、地獄のような生活から逃れるべく
密かに、父を殺していた。
それで、母子の生活は平和になっただろうが
父殺しの呵責は、ずっとあったと思われる。
殺人犯を憎みつつ、その憎しみは
自分自身への痛みとなっていたかもしれない………
死者への想いは、もう2度と逢えないのが、悲しみだけでなく
自分の想いを、もう伝えられないもどかしさでもあると思う。
そんなマックは、新たな存在=“英知“と出逢い
試されるような会話をしたあとで
末娘が、楽しく遊ぶ姿(幻?)を目にすることができた。
そして、神は、次に、マックの父にも会わせた。
自分の所業を悔いる父と、対面したマック。
父は、自分を殺した息子マックを赦すと言った。
(父の所業からすると、赦すなんて、上から目線な気が…汗)
パパが姿を男性に変え、マックを呼んだ。
殺人犯を赦すために………
赦すなんて、本当はできないと思う…………..
父が自分を赦したのとは、訳が違う…………
しかし、パパなる神は
憎しみに満たされていると、愛することができなくなると諭した。
う~~~~む……………
末娘を愛する気持ちが、憎しみにかき消されてしまうと??
確かに、悲しみや怒りは、心を細くするから………
大らかな愛が入り込む余裕が、なくなってしまうのは
実感として、わかる……………汗。
そうこうして、マックが、殺人犯を赦したのは
結局、末娘を愛していたからだと思う。
パパは、末娘の亡骸を示し、マックはようやく
愛する娘を抱きしめることができた。
~略~
夢かうつつか幻か、
神と対話したというマックは
実は、内なる神と、自問自答を、繰り返していたのかな……?
時間が解決するーと言うけれど
理屈で割り切れないものは
時間が必要です。
時間をかけて、思いめぐらせる………
答えのないような、出口の見えないモヤモヤを
何度も何度も問いかけては
行きつ戻りつして、納得したい、救われたい……………
神・パパは、いつもそばにいる、と仰った。
神でなく、人でもそう。
辛い時苦しいとき、そばにいてくれる人がいると
信じられることで、道が照らされると思う。
娘を亡くしたマックが、苦しみ続けるのをみるのは辛かった。
どうか、安らぎや愛に包まれ、幸せを感じてほしいと願った。
マックの家族が、末娘への愛に満ちて
幸せに暮らすことを、願わすにいられない。
▼▼▼
“英知“は、優しいおばさまですが、言うことはきびしかった。(>_<)
この世は、苦しみもあるもので、悪人もいるのだと。
神の愛に満ちてしまうと、ともすると
この世は良きことと善人ばかりだと、思い込みそうですが
そうではないので、気をつけましょう!(^^)/

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