映画『エヴァの告白』☆移民女性の困難と“男の白状”(汗)

作品について https://www.allcinema.net/cinema/347717
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原題: THE IMMIGRANT)
・エヴァ: マリオン・コティヤール☆ ポーランド移民
・ブルーノ: ホアキン・フェニックス☆ 興行師
・オーランド: ジェレミー・レナー☆ 芸人 ブルーノのいとこ
1921年.ポーランドからアメリカ(NY)へ、妹と渡ったエヴァだが
妹は結核で収容され、滞在予定の叔父夫婦は、いないものとされ
送還されそうになった。
そこへ現れたブルーノのおかげで、入国できたエヴァは
ブルーノのもとで、“劇場の仕事“をすることになったー
か弱くて、運が悪くて、幸せ薄そうな女、
それでいて
凛とした美しさと、芯の強さある女性を演じさせたら
マリオン・コティヤールの右に出る者は、いないかと☆(^^)/
原題そのままに、ある移民女性の困難と苦難の物語は
見ていて辛くなる……orz
けれど、光ある出口を信じて、応援しながら見た!(^^)/
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
身寄りがないと移民できないので
叔父夫婦を頼ってきた姉妹。
しかし、結核を疑われた妹は収容され
叔父夫婦の住所は確認されず
送還されそうになった姉のエヴァ。
入国審査では、入国時の船内での“あること”も詮索され
ゆく手を阻まれっ放しのエヴァに、見ているほうも
不安でいっぱいの気持ちに……
何にも守られない不安感ョ……….
そんなとき、紳士風のブルーノが現れ
入国させてもらって、仕事まで世話してもらえることに☆
(手違いも、解決も、きっとお金か損得がからんで
ナントカなっているんだろうな……)
ブルーノが出入りする劇場のショーに出る一方
妹の救出のための資金稼ぎのために
エヴァは、売春にも応じることになった。
↑ココ、さらっと述べましたが、苦渋の選択です…orz
ただ自分が食べていくだけなら、そこまではしたくない。
妹のためとか、助けてくれたブルーノのためとか
他人のために、身を投げだす覚悟を決めたのかと。
ブルーノはずるい……汗。
ほかの女性にも、売春させるような男なのに
エヴァに接するときにも、好意的・紳士的な態度だから
お金になる仕事を回してくれる、親切な人みたいに
思ってしまいそうなんですョ……( 一一)
芸人オーランドは、エヴァを想い、ブルーノとの関係を
やめさせようとした。
好きなはずの女に、売春させるブルーノはおかしいと。
二人の男の間に置かれたエヴァ。
どっちも一長一短(汗)で、いや、一理あって
どちらに付いたらいいのか……
そもそも、女ひとりで無事に生き抜くのはきびしいから
誰かよさげな男に、頼らざるをえなそうなムードが
エヴァの前に影を落としているのが、辛くもあって………
それが、温かな恋愛感情ならいいけれど、そうとも限らず
それでも、男性からいい目を見せてもらえるなら
女の幸せにつながる…….けれど
それがうまくいかない女は、嫉妬に狂うかも…滝汗。
ブルーノとオーランドが、エヴァの前で争ううちに
ブルーノがオーランドを刺し殺してしまったとき
ある女は、エヴァが殺したと、警察に密告したので
追われることになったエヴァ。(T_T)
ブルーノは、エヴァを連れて逃げたのだが………
ところで (邦題になった)
エヴァの、教会での告白。
移民船で、食べ物を盗んだのは、生きるための罪としても
男たちに乱暴されたことで、ふしだらな女にされたと言ったエヴァ。
それは、被害者では????
入国審査での、船内での事件がソレだとしたら
被害者であって、事件の当事者というのとは違うでしょ………
ブルーノのもとで、売春したのも含め
死に物狂いで生きようとするのは、罪なのかと
告解というより、疑問を投じたエヴァには、強く共感した☆
さらに、この告白で、印象に残った言い回しがあった。
それは
そのときのブルーノは、警官に暴行され、ボロボロになっていたが
そんな彼のそばに、エヴァは“遣わされた“という言い方をした。
なんでこんな目に遭ったのかーという苦境のとき
ただ自分の運命を、呪いそうなんですが(汗)
神が与えた試練とか、あえて神に遣わされたと思えるのは
ひとつの救いになるのかな…….
(なかなか、そう思えないかもしれないけれど
良き考え方なのかと (^^)/)
そんなエヴァの告白で
邦題を回収して、ホッとしている場合ではない事態が!(>_<)
ブルーノが、エヴァに告白!!!!(愛ではない)
実は、エヴァに目をつけたブルーノは
手をまわして入国拒否させ、迎えに来た叔父も追い返し
自分が、善人面して、助け船に入ったと白状した。
そんなこったろうと思ったヮ….
タイミングよすぎで、話が出来すぎさんだもの……
邦題は、“ブルーノの白状”にしたいくらいだヮ……( 一一)
そんなこんなありながら
エヴァは、叔父(叔母)にお金を工面してもらい
ブルーノの“つて“で、妹を引き取ることができ
やっと再会できた姉妹で、
ようやく一緒に、“旅立つ“ことができた。
その道のりの、なんと、複雑で困難だったことか………..
しかし、移民の人々の中には
それやこれやで、離れ離れになったまま
命を落としたり、なかなか再会できない人もいたのだろう…
エヴァを見ていると、移民の苦労が身にしみてくる………
とにかく、再会できた姉妹の未来が
明るいことを祈るばかりの気持ちで、見終えた☆(^^)/
▼▼▼
マリオンが、不遇な女性の風情マンマンだったので
なかなか鑑賞の勇気がなかったのですが
やっと鑑賞☆(^^)/
不幸な中にも、美しく生きる強さが光るマリオン☆
絶賛です!!!(^^)/

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