映画『怪物』☆嘘つきごまかし悲しきクセ者たち

作品についてhttps://www.allcinema.net/cinema/385771
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・麦野(母): 安藤サクラ☆ シングルマザー
・麦野湊(息子)
・星川くん; 港のクラスメート いじめられる
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ?) 違うときスミマセン
▼▼▼
1.湊の母
息子が、担任にイジメられれていると思い
学校に抗議に行った。
モンスターでもクレーマーでもなく、正当なことだと
感じる。
にも拘わらず、学校側の対応は、誠意のない謝罪ばかり。
不誠実に態度には、私も苛立ちが募っていく……
安藤さんには、芯の強さがあって
たとえ何を敵に回しても、きっと、やりこめてくれるだろうとの
期待があった。
しかし、本作のメインは、そこではなかった。
そして、彼女の強さの中に、あるコトが潜んでいたことを
後で知ることになった。
2.保利先生(湊の担任) 永山瑛太☆
この先生(=瑛太さん)が、当初、怪しくて…( 一一)
生徒をいじめる変な先生だと思った……汗。
けれど、違う視点での“再現“から
湊の母は、真実を知らない状態なのだとわかった。
彼は、クセの強い面があるが、それゆえか
一連の騒動で、心が壊れて
誤解を重ねるような“奇行“に及んでしまったのか……orz
3.港と星川
湊と星川が取っ組み合い
湊が星川をいじめているかのようであったが
実は、湊は、他の子にいじめられている星川を
かばいつつ、友人として接していた。
↑ソコが複雑……
友達でいたいのに、大っぴらに星川に味方すると
新たな火種にもなりそうだし……
本当のことを(誰かに)言ったとしても
信じてもらえないとか、歪曲されたりしたら
話す前より悪くなるし………
二人は、秘密基地のような廃バスで
遊んで、楽しく過ごしたりするのだが
二人とも、どこか刹那的で
生まれ変わることに、希望を見出す傾向すら…orz
~中略~
「怪物だ~れだ」
怪物は、息子を化け物扱いする、星川の父かなと思いつつ
能面のように、無表情で謝罪を繰り返す、校長もそうか……
あるいは
励ますつもりで、チクっと刺すようなことを言う
担任や母親も、悪気がない分、始末が悪いかもしれぬ…
4.校長先生 田中裕子☆
静かに嵐が過ぎるのを待つように
空虚な謝罪を繰り返した校長。
手ごたえのなさは、怪物というより、お化けのよう……汗。
しかし、校長までなった彼女は、したたかなはず。
担任の暴力があったかどうかは、問題じゃないと言ったが
それは、ただ謝っときゃいいというわけでも、なさそうだった。
夫が起こした交通事故が、実は、校長の身代わりという噂あり。
あたかも、誰が起こしたかは問題ではなく
どう責任を負うかのほうが、問題という感じ…汗。
(社会的立場上、校長の妻よりも夫に責任を負ってもらうほうが
“有益“ということか)
そんな校長も、教育者のはしくれ(汗)。
悩める湊に、楽器を使って、救済的アドバイスをするのは
救いではあった。
1´.湊の母(と父)
亡き父の誕生日も祝う母は
家族3人の絆を大切に守っていて
いい妻、いい母だなと思ったのだが……
劇中、息子の口から語られたのは
父が他の女(不倫?)と旅行中に事故死したことだった。
(校長の言葉を借りれば、死に方よりも
そのあとの弔い方が重要なのかもしれないが……)
息子が幸せに育ってくれるのは、もちろん息子のためだが
息子を、立派に一人立ちさせるべく育てるのは、もはや
夫への復讐を含んだ、意地のようにも感じた…
母の言葉の端々から、ソレを感じたかもしれない息子には
魔物の呪文に聞こえたかもしれない……
ソレは、母の愛を含んだ分だけ、苦しかったかも…….
~中略(2)~
星川が転出するのを知ったあとで
湊と星川は、二人で出かけた。
その“経過“の出来事のあとで、二人は
生まれ変わっていないことに、安堵した……
ココは、さりげないのだが
今ある命が、少年たちの未来の幸せにつながってほしいと
強く願った。
どんな試練にも屈せずに☆
▼▼▼
時々、映し出される、湖の風景がいい。
それは、誰の視点にも同じく、穏やかな風景なのかもしれない。
だからなのか、息継ぎのように、ホッとする気がした。
犯人さがしのように
誰が怪物です!というほど、スッキリしませんが(汗)
日常の延長のようでもあって
知らず知らず、深く入り込んだ。
真実(本質)が見えないうちは
その人を、人と認識できない……?
わからないうちは、皆、怪しく見えるのかも……

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