映画『人間失格』★金魚すくいのモナカとか~雑感です(お許しを~)
2010年の作品。
http://www.ns-movie.jp/
監督は、太宰治の原作を、映画にしにくいと言っていたそうですが、
そうだろうと思います。
あらすじだけ話しても、主人公・葉蔵を観せることはできないから。
そうでなくても、人は、他人の苦悩を手にとるようには、実感しきれません。
http://www.ns-movie.jp/
監督は、太宰治の原作を、映画にしにくいと言っていたそうですが、
そうだろうと思います。
あらすじだけ話しても、主人公・葉蔵を観せることはできないから。
そうでなくても、人は、他人の苦悩を手にとるようには、実感しきれません。
私も、うまくは、この作品について語ることはできません。
けれど、勝手ながら、こうしてほしかったな、という願望があったので、
この作品を気に入られた方には、ゴメンナサイ。
けれど、勝手ながら、こうしてほしかったな、という願望があったので、
この作品を気に入られた方には、ゴメンナサイ。
1)斗真くんの憂鬱&薄笑いへの要望
斗真くんは、彼なりに、葉蔵をよく演じていたと思いますが
私のイメージと違ってしまった(だけな)んです><
斗真くんは、健康的に見えました。やつれメイクをほどこしても、肌の質感が綺麗で……。
私のイメージと違ってしまった(だけな)んです><
斗真くんは、健康的に見えました。やつれメイクをほどこしても、肌の質感が綺麗で……。
それと、絶望的な薄笑いのはずが、爽やかでした。
視覚的には、美しい絶望、ということで、納得しております。
視覚的には、美しい絶望、ということで、納得しております。
2)女たちと金魚すくいのモナカ
彼には、堕ちて行く先々で、いつも女が、
すくい網を、持って待ちかまえているようでした。
けれど、それは、金魚すくいのモナカのようなもので。
しばし、そこにとどまれるけれど、まもなく、モナカは破れてしまい、
また、彼は、堕ちて行きます……。そして、次の女のモナカに、また、すくわれる……。
すくい網を、持って待ちかまえているようでした。
けれど、それは、金魚すくいのモナカのようなもので。
しばし、そこにとどまれるけれど、まもなく、モナカは破れてしまい、
また、彼は、堕ちて行きます……。そして、次の女のモナカに、また、すくわれる……。
結局、彼は、どんな女でも、女という女にすくいとられる運命にあるようです。
だから、“究極”のスゴイ女にでも、という意味で、最後の女=鉄=三田佳子との関係は、もっとエグイものにしてほしいとさえ思いました。
だから、“究極”のスゴイ女にでも、という意味で、最後の女=鉄=三田佳子との関係は、もっとエグイものにしてほしいとさえ思いました。
モナカで受けるというのではなくて、絡めとられる、というか、
毒牙にやられる的なですね。
母と子のような幻想的な絵も、あれはあれで良いと思いますが、
母と子のようであっても、それなりに、もっと他人が入れないほどの
えげつなさがあっても良かったかな(イヤらしいという意味ではありませんよ)
と思うのは、私の悪趣味でしょうか……。
毒牙にやられる的なですね。
母と子のような幻想的な絵も、あれはあれで良いと思いますが、
母と子のようであっても、それなりに、もっと他人が入れないほどの
えげつなさがあっても良かったかな(イヤらしいという意味ではありませんよ)
と思うのは、私の悪趣味でしょうか……。
怖いもの見たさなのではなくて、彼の底知れない“苦悩”を描くには、
上澄みをきれいにすくっても、描ききれないと思うので、
えぐりとるように、もっともっと、水を濁すようでありたかったな~と
なんとなくですが、思ったのでした………。
上澄みをきれいにすくっても、描ききれないと思うので、
えぐりとるように、もっともっと、水を濁すようでありたかったな~と
なんとなくですが、思ったのでした………。
~~~~~
何を言っているか、わけわからんとお思いでしょうが、
太宰さんの苦悩の底は、底なしで、なかなか私には、到達できないということで
どうかお許しを……。
太宰さんの苦悩の底は、底なしで、なかなか私には、到達できないということで
どうかお許しを……。

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