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映画『めがね』★途方に暮れてタソガレたら~~雑感です


2007年。作品紹介です↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%81%E3%81%8C%E3%81%AD_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

主演の小林聡美さんの、脱ストレス的な独特の雰囲気が生かされてましたね。
以下、雑感です。(ネタバレでもありません)

~~~~~~~~~


白い砂浜……。


トランクを重そうに引きずりながら、一人の女が
たどり着いたのは、海のそばの民宿。
(……と言っても小林聡美さんなので、飄々として、哀愁はない^^;
でも、多分、訳アリ。)


旅に出たいなァ~、と思った。
遠くに行きたいなァ~と……。


雑用だけじゃない、“複雑な”人間関係モロモロから逃れたい。
“今のココ”ではないどこかへ、自分を置きたい。
逃げ出したい。
出口が、欲しい……。


北海道に出張したときに乗った列車では、
少し生き返った“錯覚”をして帰った。
朝からビッチリの東京出張に行ったときは、気が紛れたのか
頭と体が切り離されたような“錯覚”をして、ちょっとスッキリした。
頭の中で、悲鳴を上げていた物が、
“切り離された”ことで、肩に乗らなくなったような軽さだった。


でも、また元の場所に帰れば、元に戻ってしまう……。


失恋した友人は、九州から北海道に職場を変えた。
居る場所を変えただけでなく、道中、色々なものを捨てながら行ったのかな、と思った。
自分を捨てた男、捨てられた自分、
思い出すと辛くなる記憶
大切にしたいのに、消えそうな想い出……etc.


でも、本当のところはどうなのだろう……。


私も、遠出するたびに、そうしようと努力したつもりだ。
捨てよう、忘れよう、強くなろう……
何でもないふりをしよう、楽しそうにしていよう
頭を切り替えよう
今度こそ、笑って出直そう…………。


でも、いつもダメだった。(出張だから?^^;)
捨てるつもりが、捨てられない。
忘れよう忘れようと思えば思うほど
いつまでも、どこまでも、“その影”がついてくる。
頭の中がいっぱいになって
頭も心も、ギュウウ~っと、痛くなる………。


“癒し”ってどこにあるのだろう?


本当に“癒される”ことなんて、あるのだろうかと思っていたから
癒し系作品と言われても、さほど
癒される期待はしていなかったけれど
この作品に“癒し”を求めたくなったのは
海と砂浜が広がる、せいせいした視界と、
そこに居る人たちの、ちょうどいい“距離感”と
過ぎているかどうかもわからないような“時の流れ”のためだった。


作品は、浜辺の砂を、全部数え終わったとしても、
まだまだ、時間がゆっくり流れてくれそうだった。


目的という何かを追いかけず
期待という何かも待たず、
重荷を捨て
何も持たず、何も思わず
ただ、無心で、その砂粒を数えてみたらどうだろう…。


1つ、2つ……
砂粒を全部数え終わる頃には、
私にも、癒しは来てくれるのだろうか………………………。


でも、きっと、この砂すべてをもってしても、
失われたものには、変えられない、
淋しい気持ちは、埋められない…………


数え疲れて、
もう、どうしようもなくなって
一人、途方に暮れて
“たそがれて”しまう頃………


「氷ありますよ」


そう言って、かき氷を差し出してくれる人がいたなら………


そこに、その人が居てくれたことが嬉しくて
声をかけてくれたことが嬉しくて



ありがとう、を言う前に
きっと
泣き出してしまうかもしれないな……。


~~~~


出演者全員に、めがねを掛けてもらった作品だそうですが、
見ているうちに、心の色メガネや伊達メガネは、
外していそうですョ ^^;



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