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映画『愛に関する短いフィルム』★愛の正体





作品について http://cinema.pia.co.jp/title/10876/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

以下ヤフーレビューの転記です。(ネタバレ表示なし)


青年は、向かいのアパートに住む年上の女の部屋をのぞいていた。
彼女を、“愛しているから”
彼は、望遠鏡を盗んでまで、のぞき、見つめ、
彼女をだまし、そして、自らを傷つけた……。

~・~・~・

見つめることは、
静かで熱く、エロティックで、残酷だ。

誰もが、見つめる者であり、見つめられる者でもあり、
自身の人生と重なるドラマを見るようで、釘付けになる。
見るに耐えられない時、青年は、顔を背けた。
(私たちも、そうだ。)

愛することは、痛い。

相手を慕えばこそ、心が痛む。
その耐え難い痛みを、体の痛みで紛らわせようと
青年は、自分を傷つけた。
(私も、そうだ。)

愛に向かって、一途に見つめている時には、愛が得られなくても
孤独を、忘れていられる瞬間がある。
求めぬ愛であれば、バランスを保ちながら、孤独と一線を画すことも、
できるかもしれない。
しかし、愛を求める気持ちが強くなるほど、やがて、
自分の中の無意識に閉じ込めていた孤独が、浮き彫りになってくる。
そして、愛と孤独が、対立しながら共存していくのを感じながら
やがて、知る。

愛を感じられる時間は、まるで、
アイスクリームが、口の中で溶けるまでの短さしかないことを。
そして、
絶えず続く、永い孤独に、さいなまれていくことを……

見る・見られるのバランスが崩れ、
年上の彼女が、ラストシーンで、“のぞき”見たもの―
それは…

キェシロフスキが「真のテーマは孤独だ」と囁いたとしたら
それは、”孤独からの開放”でもあり、
更なる、”孤独による呪縛”にもなるのかもしれないが
それを、言葉にするには、切なすぎる............

それは、たわいない事。
けれども、そんな小さな事が
人には、大きな愛になるのだ。

逆に言えば、こんなことでさえも、得るのがむずかしいほど
人は、孤独なのだ..............................

涙がこみ上げてきた。
そこから、こみ上げてくる熱いものを、感じながら思った。

人は、愛されたいと思う時、
本当は、何を求めているのだろう。
孤独や淋しさから逃れたいけれど
それだけではなくて......

そばにいてほしい
話を聞いてほしい
気にかけていてほしい
自分を見ていてほしい
そして、
ほんの一言がほしくて
ほんの小さな優しさが欲しくて
いや、
ほんのちょっとの、いたわりだけでいい…………

どんなに真っ暗な孤独にも、ひとすじの光が、
いつか照らしてくれると、信じてみよう...。
それが、幻であっても……

モラルに興味はない、と言ったキェシロフスキは、
とことん、のぞいて見せている。
人間の姿を通して、観る者自身の心までを……

そして
瞳を通った光景が、心というフィルターを通ったとき、
見つめる眼差しは温かく優しく、いとおしい情景になった。

愛に傷ついた人には、傷口にしみるかもしれないけれど
孤独の痛みを知る人にこそ、感じられるものがあると思う。
愛されたいと思いながら、愛に迷う人にも.......

恋の成就…?
そんな御伽ばなしを、この作品に求めてはいなかったけれど
かといって、結末は、”終わり”でもないと思う。
目の前にいる二人が、日々の自分自身でもあるとしたら
それを、”始まり”にもしたくなった……

私を、刺さるように見つめてほしいと思っていた人の視線が
いつしか、それていくのを感じた時、同時に感じたのは、
今まで、じりじり見つめられていたはずの心の皮膚が
剥がされていくような痛みだった。
それが、孤独の痛みなのだとしたら、
この作品を見ることは、自傷行為だったかもしれないが
だからこそ、私には、この作品を見る必要があった。

彼女と私の見たものは、”愛の正体”だったのか............?

ああ、やっぱり観てよかったと思った。

PS:………愛に関する、1つの節目として............


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