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映画『愛を読むひと』★本を読んでくれるのは、あの頃の“坊や”…




作品について http://cinema.pia.co.jp/title/25157/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原作と異なるエピソードを入れたようです)

以下、ヤフーレビューの転記です。(ネタバレ表示)


ひょんなことから、15歳のマイケルは、
21歳も年上の彼女のもとに通い始め、
本を読み聞かせることになった。
ある日、突然、姿を消した彼女の姿を再び見たのは、
法学生になった彼が、見学した裁判の被告人としてだった…。

とても難しい作品でしたが、私なりに思うことを述べさせてください。

1)ハンナのこと

経済的理由で進学を断念せざるを得なかったある女性は、
学歴の代わりに教養を身につけようと、働きながら、
幾つも、習い事をしたという。

読み書きのできないハンナも、それを隠しながらも、
その代わりとなるべく車掌の仕事を、
強い責任感で、つとめてきたのだと思う。
しかし、それが裏目に出て、読み書きの必要な仕事に
昇進してしまうという不運。
さらに、ユダヤ人収容所での仕事も、責任を果たそうとするほど、
非人道的であったことが、彼女を追い詰める。

作品は、文盲を知られまいとするような彼女を、
プライドや、硬い態度として、見せてくる。
当たり前に何かを持っている人には、
それを持ちたくても持てなかった人の気持ちを、
完全に共有することは、むずかしいと思う。

彼女は、“それ”を知られまいとして、恐らく、人との接触は
出来るだけ避けて、自分を守るように、閉じこめるように、
孤独に生きてきたのだと思う。
ハンナの、何かを拒絶するような、はねのける様な強さを
ケイトは好演していた。

そんなとき、ハンナは、15歳のマイケルと出逢った。

2)年の差

この作品では、彼が21歳も年下、ということに
意味がありそうに思う。

母子ほど年下の彼は、まだ世の中を知らない子供でもあり、
大人になり始めている、微妙な年頃。
かたくなに生きてきた彼女だって、独りがいいわけではない。
自分に近づいてきた彼が、若かったからこそ
身を任せ、「本を読んで」と、言えたと思う。
彼が、本のページを開くたびに
完全武装だった彼女の心も、開かれていったのだと思う。

そして、歳月が流れ、彼も大人になった。
しかし、年の差は縮まるものではない。
彼女が、“秘密”を守ることを選んだのならば、
はるか年下の彼は、それを受け入れざるを得なかったと思う。

では、彼が彼女より年上であったら、どうだろう。
(年上であれば、この関係はなかったかもしれないけれど…)
彼女の選択に対し、彼女を“庇護”する立場で、強く
なんらかの行動を試みたのではないか、と思えてくる。
彼女だって、本当は、そんな選択をしたくはなかっただろう。

母子ほど違う年の差が、
彼の彼女に対する立場と行動を決めた、としたら
とても、興味深く思った。
私たちも、日常、無意識にしていることかもしれないから。
年の差は、変えられない。
年上の人は、いつまでも、見上げる存在だ。

けれども、彼も、
いつまでも、少年ではない。
彼女の尊厳を守りながら、彼女の置かれている状況に、
何がしか、アプローチしたいと思うのが人情だ。
彼は、再び、本を読むことにした。
彼女のために、あの頃の“坊や”が、したように…。
いや、あの頃の“坊や”に戻るために、
彼は、本を読んだのか…。

それは、裁判から10年経って、彼が出した結論。
結果的に、彼女は、字を学べ、
彼と朗読でつながっている、それだけでも救われたかもしれない。
しかし、それ以上に、大切なのは、
何年たとうと、彼女にとって、朗読してくれる人は、いつまでも
あの頃の“坊や”なのだ、ということかもしれない。
それは、彼女にとっても、彼にとっても
1番、幸せな時であったと思うから…。
レイフの朗読には、過ぎ去った時間の長さが
深みに感じられた。

~~~

出所を前にしたハンナの結末は、思うところ多いと思う。
朗読の関係は、昔のままであっても
出所後は、もう昔の二人にはなり得ない。
彼は、もう、あの頃の“坊や”ではないから。
年の差は、そのままであっても…。

「過去を語っても、死者は生き返らない」とハンナは言った。
それは、償い切れない罪の重さ、ということであり、
時間は、もとに戻せないということでもある。

しかし、マイケルは娘に言う。
「ハンナのことを語ろう」と。
過去を語ること、死者について語ることは
決して、無意味なことではない。
ユダヤ人生存者の言葉も、忘れてはならないことだ。

年上の女性と、年下の少年との出逢いは、
アバンチュールではなかった。
人間を完全にするものが愛ならば、
彼女の心に芽生え、彼から与えられた愛は
彼女を、少しでも、高みへと導いたと信じたい。

彼が、ハンナの年齢に達したとき
それは、彼にとって、ひとつの節目となるだろう。
そして、彼女への新たな想いが、きっと、
去来するのかもしれない…。


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愛を読むひと

1958年、ドイツ。 15歳のマイケルは21歳年上のハンナに恋をする。 ハンナの部屋でマイケルが本の朗読をして、その後愛し合うのが日課となった。 突然姿を消した彼女との再会は8年後法廷で。 戦争犯罪人として被告席に立つハンナは、なぜか不利な証言を認め一人だけ無期懲役の判決を受ける。 マイケルだけがその訳に気づくのだが…。 ヒューマン・ラブ・ストーリー。 R-15

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Re: デビッド・クロス

こんにちは☆
コメントありがとうございます。

(修正途中で、記事があったりなかったりして読みにくいときすみません)
「クラバート」未見でした。
気にとめてみます!(^^)/


> マイケル役の男の子は、2008年のドイツ映画祭で、主演作の「クラバート」で見てました。当時、ドイツで売り出し中の若手と言う事でした。
> その時この映画にキャストに名前がありましたが、まさか主演と言っていいほどの役だとは思いませんでした。
> とっても切なくて辛い物語でした。

デビッド・クロス

マイケル役の男の子は、2008年のドイツ映画祭で、主演作の「クラバート」で見てました。当時、ドイツで売り出し中の若手と言う事でした。
その時この映画にキャストに名前がありましたが、まさか主演と言っていいほどの役だとは思いませんでした。
とっても切なくて辛い物語でした。
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Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

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