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映画『重力ピエロ』★家族の物語以上のものを見せてくれました☆





作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/147153/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

(ヤフーレビューの転記・修正です)


連続放火事件と、現場近くのグラフィティアート。
遺伝子研究する兄・泉水と、
アートを消しながら、放火犯を見つけようとする弟・春。
今は亡き母と、癌になった父。
そして、24年前の事件…。

原作未読で、家族の物語と思っていましたが、
それ以上に、大きなものが心に残りました。
以下、思うところを述べます。


▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)

▼▼▼

1. 親子・遺伝子

実の親だと思っていた人が、養い親と知ったある人が
生みの親を捜そうとしていたことを、思い出した。
「本当の親を知らないのは、根を失ったのも同然だ。」
と言ったその人の嘆きを、十分理解した上で、私は、
生みの親捜しに、賛同しかねた。

生みの親を知ってどうする?というだけではない。
親子関係は、遺伝子だけで決まるものではない、
と私は、思っている。

ある人を親と慕えば、その人が親であり、
その子をわが子と慈しめば、それはわが子であると、思っている。

遺伝的つながりがない事実を知ったからと言って、
嘘をついた、隠した、と責めないでほしい。
今まで、その人を育ててきた養い親の愛情は、
“実の親”の愛情そのものなのだから、と。

そんな遺伝子が、春を呪縛していました。


2. 犯罪と正義、贖罪と良心

犯罪によって生を受けた春が、自分には拭えない、
遺伝子の呪縛を、アートに託してメッセージする。

それは、まるで、DNAの二重らせんの鎖のように、

ずっと、春を縛り続けていたのだろうと思うと、胸が痛む。

実父になり代わって、罪を“浄化”し、贖罪しようとしたことが
新たな“犯罪”でもあったという不条理が、
作品に、家族の物語だけにとどまらせない深みを与えたと思う。

さらに、全く改心していない実父を“浄化”して、初めて
春は、自分に刻まれた遺伝子の呪縛から解き放たれたのだ、
と感じたことは、
観る人に、問いかけるものがあったと思う。

法や罰は、犯罪者が改心していなくても、
刑期が終われば釈放してしまう、ということを踏まえて
「春が、熟慮した結論と行動を、裁判や法律で
 とやかく言われたくない。」
という泉水の言葉に、うなずいたのは、私だけではないと思う。

結局、法も人も、人を裁ける限界があることを、知るからだろうか。
そして、ガンジーの言う“良心”に従って生きることが、
難しいことだとしても、最終的には、その“良心”にこそ
真の正義があるのだろう、とあらためて感じた。


3. 夏子さん★(←意外にツボ☆)               
 
重いテーマと、何なんだコイツ!と思わせる犯人の言動の一方で
夏子さんの存在は、苦いコーヒーゼリーにフワッと添えられた、
甘い生クリームのようで、いいアクセントになっていたかと☆


4. 重力に抗って

哀しいことに、この世には、絶えず、
下に向く力が働いていることを、改めて知る。
地面が引く力は、まるで、地中に引きずり込むかのように…

そして、その地中には、今更、掘り返したくない、
怒りや憎しみ、哀しみが埋まっているなら、
敢えて、わざわざ、掘り出さなくていい。
それは、隠したり、ごまかしたりするのとは違う。
もう目にしたくない醜いものを、わざわざ白日のもとにさらしても
哀しみを、新たにするだけだから。

そんな虚しい掘り起こしはやめて、その地面には、
笑顔の種を蒔くほうがずっといい、と作品は言っているようだった。
種は、芽を出したら、重力に抗って、
まっすぐに茎を伸ばすはずだから。
そして、必ず、笑顔の花が、たくさん咲くはずだからと…

春の名前には、きっと、そんな願いが込められていたのだろう。

そして
春が唇を触ったとき、目頭が熱くなった。
「春は、俺に似てるんだ。」
その言葉が嬉しくて、涙があふれた。
小日向さんの笑顔が、見えなくなった……

▼▼▼

「辛くても、楽しそうに生きていれば、重力も消せる。」
辛いときは、笑顔なんて無理、とも思ってしまいますが、
笑う門には福来たる、を信じて、
辛いときこそ、笑顔の花を咲かせましょう…ネ♪

春が、生まれてきて良かった☆
この兄がいればこその、
弟を思う兄の優しさ=加瀬さんが、とてもいい雰囲気でした☆

ラストシーンで
春が、二階から羽ばたくように見えた時、
いい映画を見て良かったな、と思いましたョ☆


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重力ピエロ

仙台市内で連続放火事件が発生。 街の落書き消しをしている春(ハル)は、落書きの近くで必ず放火が起こっていることに気づき、大学院生の兄・泉水(イズミ)に相談する。 現場には遺伝子配列を使った暗号が残されていた。 やがて泉水は24年前の連続強姦事件の犯人が出所し、市内に戻っていることを知る…。 ヒューマン・ミステリー。

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