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映画『ワルキューレ』★覚えていたい人を見せてくれました。


(ネタばれと思ってください。雑感です。)


40回以上もあったらしいヒトラー暗殺計画の最後となった
1944年7月20日の事件でした。
それを知る人は知る人なりに、
知らなかった人は、新鮮な気持ちで鑑賞できると思います。


この作品を鑑賞する少し前、テレビの映画ダイジェストで、
『シンドラーのリスト』を目にしました。
私財をはたいて、何人ものユダヤ人を救出したシンドラーが
「この時計を売れば、もと助けられた!あと一人助けられた!」
と言うシーンは、何度みても泣けてしまいます。
ヒトラーの対ユダヤ政策には、特に怒りを覚えますが、
同じ国内の、しかも将校たちが、そのヒトラーに反旗を翻した、
という事実を知る意味も、この作品にはあると思います。


タイトルになっている“ワルキューレ計画”ですが、
国内に反乱がおこった際の鎮圧マニュアルのようです。
目をひいたのは、中心となったシュタウフェンベルク大佐が、
ヒトラー暗殺の“その後”について、考慮していたことでした。
誰かを暗殺しようとしたときは、暗殺そのものが目的になることもありますが
指導者の暗殺後は、“その後”がスムーズに運ばなければ、
国内の安定は、図れません。
大佐が、ワルキューレ計画を利用しようと発想したことは、
この暗殺計画の特筆すべきことだと思いました。


「人は、真実に目をつぶっている……。」


戦争で負傷し、片目を失っても、大佐は、真実に目をつぶることなく
さらに、正義の眼を開いていきました。


しかし、戦死者を選ぶ女神ワルキューレが、その時に死を選んだのは、
史実の通りです……。
涙がこぼれました……。


印象的だったのは、
車で避難する妻子を大佐が見送るシーンでした。


車が走り出してすぐに止まり、妻が車から降りると
駆け寄って、大佐を抱きしめるシーンが2度あります。
1度目は、これから大佐が、作戦を為そうとするときで、
(あなたを信じています。きっと、作戦が成功することを。)
と言っているようでした。
妻ならば、子供たちのためにも、夫を危険な目に遭わせたくはなかったでしょう。
しかし、彼女は、危険を案じながらも、夫の成功を信じ、再び会えることを信じて
抱きしめていたのか、と思うと、涙を誘われました。
そして、
事が終わったあとに、再び、このシーンが繰り返された時、
妻は、
(あなたをずっと覚えています。私たち家族だけでなく、ドイツ国民も。
そして、あなたを誇りに思います。)
と言っているようで、胸に迫りました。
素晴らしい演出だったと思います。

自己を捨て、保身を捨て、
良心と正義を貫いた大佐を、トムは好演したと思います。
写真で見た限りですが、横顔は、大佐そのままでした。


製作・脚本の方は、「戦争映画ではなく、サスペンス・陰謀劇です。」
と話していましたが、
史実にできるだけ忠実に描く、という敬意を感じながら、
忘れてはならない、覚えていてほしい人を、描いてみせてくれました。


ふと、今、この世の中で、どれだけの人が
自己を捨て、誰かの為に、命をかけることができるのだろう、と思いました。
緊迫した10分間に、心血を注ぎ、命をかけた大佐と仲間たちの物語は、
確かに、ハラハラドキドキのサスペンスでしたが、この作品を
陰謀劇の1つとして観るだけでは、もったいないと思いました。


良く知る方には、不満もあるかもしれませんが、
良く知らなかった私は、見てよかったと思います。
人の生きざまは、きっと何かを残してくれると思います。

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こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

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