映画『オーストラリア』★ 雑感です…。


特にネタばれしているつもりはありません。
雑感をご了承ください。


イギリス貴族のサラは、領地のあるオーストラリアに行ったまま
音信不通になった夫を訪ねた。
すると、夫は亡くなっていて、雇い人が
夫の所有する牛を、横流ししていたことを知る。
サラは、港で出迎えたドローヴァーとともに、
9000km離れたダーウインまで、牛を売りに行くことにした。
1500頭もの牛を追いながら…。


一言でいえば、監督にとっての『オーストラリア』の素材を詰め込んだ、
幕の内弁当のようでしょうか。
(メインメニューは、オージービーフか)
オーストラリアの白人の舌に、ざらつきそうな素材もあれば
日本人には、苦いものもあります。
主な素材を挙げます。

1 カンガルーと牛

2 白豪主義

  白人による虐殺シーンはなくて、それとなく

3 アポリジニの白人同化政策=「盗まれた世代」
 
  子供を白人文化に同化させるため、親と引き離す隔離政策。
  同化させて、白人が使用しやすいようにしたそうです。
映画『裸足の1500マイル』お勧めです。

4 ダーウイン空爆
 
  これは、オーストラリア人の対日感情を悪化させたものとして
根強いものなのでしょう。戦後の東京裁判の裁判長がオーストラリア人で
日本の戦犯とされた方々には、厳しい態度で臨んだこととも
関係していると聞いています。

★5“大人への成長の旅”

(印象的だったので、内容にふれます)

▼▼▼▼▼▼▼▼

アポリジニの習慣として、子供は、あるとき“大人への成長の旅”に出るそうです。
子供が苦手だと言っていたサラが、
混血児ナラをわが子のように思い初めて、彼の“旅立ち”の危険を案じて
自分のもとを離れることにためらいつつも、
旅立ちはナラのためだと、覚悟を決めた頃、
今まで遠くから、ナラを見守っていた祖父が、ナラを迎えにやってきます。
そのとき、祖父は言います。
「旅に出た孫を迎えに来た。」
これが、私には、非情に印象的でした。
白人に仕える使用人の息子として、白人と同じ生活をしてきたナラ。、
イギリスから来たサラにとって、白人と同じように見ていたとしても、
不思議はなかったでしょう。
だから、祖父が迎えに来ることが、ナラの旅になると思い込んでしまったのでしょう。
しかし、ナラは、白人の暮らしから旅立つのではなくて
実は、白人のもとで暮らさざるを得なかった状況にあったということが
アポリジニには、“苦難の旅”そのものであるということに、
あらためて、気付かされました。

人種や文化、言語、宗教などの違いによる価値観の違いは、
お互いに尊重されるべきものだと思っています。
自分の、あるいは自国の価値観で、
物事を見てしまうことへの警鐘に感じました。・


▼▼▼▼▼▼▼▼


劇中、映画『オズの魔法使い』からの『♪虹の彼方に』が歌われ
未来への希望を、感じさせてくれますが……。

この作品が、未来に向かって、
それぞれの民族への相互理解・相互尊敬を
もっとメッセージするものであればよかったと思います……。

フィクションとして、
アレンジしたり、パラレルワールドにしたりということもありますが、
ダーウインのシーンは、知人に、南方に出撃し負傷した方もいるので、
私には、身近なことに思えます。
彼らの名誉のためにも、作品の背景の時代考証は、
できるだけ正確なほうが良いのでは、と思いました。
若い方には、遠い昔のことでも、知人は、昨年末に亡くなるまで
負った傷とともに、ずっと南方出撃を背負って生きてきたと思います。
何度となく、戦争のことは話されていました


せっかくの美男美女が演じていたし
メインメニュー?のオージービーフのシーンが
息詰まるような迫力だっただけに、残念に思いました。

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こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

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